吉田印刷所は、印刷業界・デザイナー200名を対象として、「Adobeのデザイン用アプリで使用されているバージョン」のアンケートを実施。その調査結果を公開した。

メインで使用するIllustratorのバージョン

Illustratorは複数のバージョンを併用していますか?

複数のバージョンを併用している場合のバージョンについて(複数回答可)

このたび公開された調査結果は、3月11日~31日にかけて同社がインターネット上で行った「DTP・デザインで使用するAdobeソフトのバージョンアンケート」を集計したものだ。この調査結果によると、Illustrator・PhotoshopなどのAdobeのデザイン用アプリにおいてCreative Cloud(以下CC)の利用割合は半数に近くなり、検討中のユーザーを含めると半数を超える結果となった。ただ、メインで使っているバージョンを見てみると、パッケージ版・CC版を合わせたCS6のユーザーがどのアプリでも多く、CS6を中心にCS5・CCのユーザーが分散している結果となった。

「Illustratorのメインで使用するバージョン」については、最も多かったのが「CS6」(28%)、次いで「CS5/5.1」(27.5%)、「CC」(24%)、「CS4」(11%)、「CS3」(7%)と続く。また、「Illustratorは複数のバージョンを併用していますか?」という問いには、複数のバージョンを併用すると答えたユーザーが76.5%、ひとつのバージョンのみ使用と答えたユーザーが23.5%と大きく差がついた。なお、複数のバージョンを併用している場合のバージョンについては、最も多かったのが「CS6」(37.2%)。次いで「CC」(27.5%)、「CS5/5.1」(26.1%)、「CS4」、「CS3」(19.0%)という結果となった。

「Photoshopのメインで使用するバージョン」については、最も多かったのが「CC」(26%)、次いで「CS6」(24.5%)、「CS5/5.1」(23.5%)、「CS4」(11%)、「CS3」(8%)と続く。また、「Photoshopは複数のバージョンを併用していますか?」という問いには、複数のバージョンを併用すると答えたユーザーが60.5%、ひとつのバージョンのみ使用と答えたユーザーが39.5%と、Illustratorよりは差が少なかった。なお、複数のバージョンを併用している場合のバージョンについては、最も多かったのが「CS6」(33%)。次いで「CC」(25.7%)、「CS5/5.1」(17.4%)、「CS4」(14.9%)という結果となった。

「InDesignのメインで使用するバージョン」については、最も多かったのが「CS6」(25.5%)、次いで「CS5.5/5.5」(21%)、「CC」(20%)、「CS4」(11.5%)、「CS3」(8.5%)、と続く(「使っていない」を除く)。また、「InDesignは複数のバージョンを併用していますか?」という問いには、複数のバージョンを併用すると答えたユーザーが64.5%、ひとつのバージョンのみ使用と答えたユーザーが35.5%だった。なお、複数のバージョンを併用している場合のバージョンについては、最も多かったのが「CS6」(33%)。次いで「CC」(26.4%)、「CS5/5.1」(17.4%)、「CS4」(14.9%)という結果となった。

「InDesignのメインで使用するバージョン」については、最も多かったのが「CS6」(25.5%)、次いで「CS5.5/5.5」(21%)、「CC」(20%)、「CS4」(11.5%)、「CS3」(8.5%)、と続く(「使っていない」を除く)。また、「InDesignは複数のバージョンを併用していますか?」という問いには、複数のバージョンを併用すると答えたユーザーが64.5%、ひとつのバージョンのみ使用と答えたユーザーが35.5%だった。なお、複数のバージョンを併用している場合のバージョンについては、最も多かったのが「CS6」(33%)。次いで「CC」(26.4%)、「CS5/5.1」(17.4%)、「CS4」(14.9%)という結果となった。

「Acrobatのメインで使用するバージョン」については、最も多かったのが「X」(35%)、次いで「XI」(33%)、「9」(18%)、「8」(5.5%)と続く(「使っていない」を除く)。また、「Acrobatは複数のバージョンを併用していますか?」という問いには、ひとつのバージョンのみ使用と答えたユーザーが71.5%、複数のバージョンを併用すると答えたユーザーが28.5%と、他のアプリとは逆の比率となった。なお、複数のバージョンを併用している場合のバージョンについては、最も多かったのが「X」(45.6%)。次いで「9」(26.3%)、「8」(15.8%)、「XI」(14%)という結果となった。

また、Creative Cloudの導入状況については、既に使っていると回答した人が48%、導入予定ありと答えた6.5%の人も合わせると半数以上となった。他は、「しばらく様子見」が32%、「使う予定はない」が13.5%だった。また、「Creative Cloudの単体プランを知っているか?」というアンケートには90.5%が知っていると回答。単体プランの認知度は高い様子だった。

さらに、「AdobeサイトのコンテンツDesign Magazineを知っていますか?」については、たまに見る程度という人が61.5%、よく閲覧している人が7.5%と、回答者の7割近くが閲覧しているという結果となった。