IDA(アイ・ディ・アクセス)はこのほど、「コスメに関する調査」をテーマにしたインターネットリサーチを実施、結果を公表した。
同社は、ファッション・コスメ業界や女性の意識の動向について、いち早く把握をするために独自で調査を実施。今回は、3月19日~22日の4日間、全国の20~49歳の有職者女性300人を対象に、ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施した。
初めてメイクをした時期は、「高校生」が最多に
「あなたが初めてメイクをしたのはいつ頃ですか」との問いには、全体では「高校生」(26.0%)がもっとも多い結果となった。しかし「大学生以降」(大学生+社会人)と答えた人が49.4%と、現代のイメージと比べると、意外と遅い実情もうかがわれた。
30代は「高校生」(28.2%)が1位、40代は「大学生」(29.7%)が1位で「社会人」(27.6%)が2位。一方、20代は「小学生以前」(10.5%)~「社会人」(18.4%)まで広くばらける結果となった。20代は「していない」(10.5%)も含め、人それぞれという傾向となった。
初めてメイクをしたきっかけは、身内より周りの影響が多い
「初めてメイクをしたきっかけ」は、全体で見ると「友人が化粧をしていたので」(35.7%)が1位となった。20代は「友人が化粧をしていたので」(45.2%)が1位だが、40代は「身だしなみとして化粧が必要だったので」(35.6%)が1位と、化粧に対する意識が「ファッション」か「身だしなみ」かによって異なる様子がうかがわれる。
全体では「親の影響」(5.9%)や「姉妹の影響」(7.7%)などが低く、身内より周りの影響で化粧を始めている傾向がある。30代の2位は「雑誌やTV などで化粧している人を見て」(28.3%)。同社では、30代の高校生時代にあたる90年代後半「コギャル」が流行ったのを思い出しても、時代を反映しているのかもしれないと分析している。
コスメカウンターのイメージは、「華やか」で「高級そう」だが「敷居が高い」
「コスメカウンターのイメージで当てはまるものをお答えください」との質問には、「華やか」(43.3%)で「高級そう」(34.3)%だけど「敷居が高い」(33.7%)というイメージが強い。全体には「安心する」(2.0%)は少なく、緊張するもの、という意識が高い様子が見受けられた。
「コスメカウンターのタッチアップ」、受けたことが「ある」と「ない」が半々に
「コスメカウンターのタッチアップ(カウンターでのコスメ試用)」に関しては、受けたことが「ある」(48.3%)と「ない」(51.7)%が、ほぼ半々であるものの、やや「ない」ほうが優勢との結果に。年代では20代では「ある」(34.2%)、「ない」(65.8%)と未経験が多いが、40代では「ある」(51.7%)、「ない」(48.3%)と経験有のほうが多くなっている。
「タッチアップ」を受けた理由は、「化粧品を試したかったから」がトップ
「タッチアップ」を受けた理由は、「化粧品を試したかったから」(61.4%)が1位、「化粧の方法を教えてほしかったから」(41.4%)が2位に。しかし20代では「気になる商品があったから」(61.5%)が2位と、全体とは違う結果となった。「イベントやフェアなどで目に留まったから」が2.1%と低いことから、ふらりと立ち寄るのではなく目的を持ってコスメカウンターに出向く人が多い傾向がうかがえる。
「タッチアップ」未経験の理由は、「商品を買わなければいけなさそうだから」
また、「タッチアップ」未経験の理由は、全体では「商品を買わなければいけなさそうだから」(47.1%)が1位、「何となく敷居が高いから」(43.2%)が2位と、イメージが先行して行きづらい様子が見受けられる。「店員さんに話しかける勇気がないから」(10.3%)、「自分に合うブランドが分からないから」(12.3%)など、マイナスイメージはないものの行っていない場合もあるようで、ややもったいない印象もある。