Kingston Technologyは5日、企業向けとしてセキュリティ性能に優れたUSBメモリ「DataTraveler Vault 4000 Gen. 2」と「DataTraveler Vault 4000M-R Gen. 2(Management Ready)」の2モデルを発表した。それぞれ4GB / 8GB / 16GB / 32GB / 64GBの5モデルを用意する。

「DataTraveler Vault 4000 Gen. 2」シリーズ

DataTraveler Vault 4000 Gen. 2

「DataTraveler Vault 4000 Gen. 2」は、FIPSが認定したハイエンドセキュリティ「FIPS 140-2 Level 3」を取得しているUSB NANDフラッシュメモリ。格納データの全てが、XTSモードのハードウェアベース256ビットAES暗号化によって保護されている。本体はチタンコートされたステンレスケースを採用。「不正開封防止シール」により、メモリに直接物理的なアクセスが行われていないかを確認できる。

「読み取り専用アクセス・モード」を選択すると、ファイルへのアクセスが読み取り専用となり、マルウェアなどのリスクを回避可能。「強制的パスワード保護」では、ユーザーがパスワードを設定することで未認証アクセスを防止する。パスワードは10回試行して失敗するとロックして再フォーマットを行う。

インタフェースはUSB 3.0。転送速度は、4GBがリード最大80MB/s、ライト最大12MB/s、8GB / 16GBがリード最大165MB/s、ライト最大22MB/s、32GBがリード最大250MB/s、ライト最大40MB/s、64GBがリード最大250MB/s、ライト最大85MB/s。

本体サイズはW77.9×D22×H12.05mm。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.6~10.9、Linux 2.6以降。

DataTraveler Vault 4000M-R Gen. 2(Management Ready)

「DataTraveler Vault 4000M-R Gen. 2(Management Ready)」は、オプションの「BlockMaster SafeConsole管理機能」を搭載するモデル。パスワードおよびデバイスポリシーの設定、コンプライアンスのための監査の有効化などが可能となっている。セキュリティを含めたそのほかの機能はほぼ共通だが、Linuxには対応しない。