米Appleは1月27日(現地時間)、2015年度第1四半期 (2014年10月-12月)決算を発表した。iPhoneが販売台数・売上高ともに記録を塗りかえ、またMac、App Storeも好調な伸びを記録。アナリストの予想を大きく上回る過去最高の売上高と純利益を達成した。
12月期の売上高は745億9900万ドルで、前年同期比30%増。純利益は38%増の180億2400万ドル(1株あたり3.06ドル)。粗利益率は39.9% (前年同期は37.9%)だった。Thomson Reutersがまとめたアナリストの予想は売上高677億ドル、1株利益が2.60ドルだった。
Appleの12月期を振り返ると、10月16日に特別イベントで「iPad Air 2」「iPad mini 3」「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」を発表、「Mac mini」をアップデートした。10月17日に中国、インド、モナコでiPhone 6シリーズを発売。12月末時点でiPhone 6シリーズの販売地域は130カ国に拡大した。
iPhoneは販売台数が7446万8000台(前年同期比46%増)。これは1分に562台が売れ続けたペースだ。アナリストの予想は6200万台から7150万台の範囲だった。売上高は511億8200万ドル(57%増)。Appleの売上高の68.6%がiPhoneからもたらされたことになる。
iPadは販売台数が2141万9000台で前年同期比18%減。売上高は22%減の89億8500万ドル。減少に歯止めがかからない状態が続いている。
Macは販売台数が551万9000台で前年同期比14%増、売上高は69億4400万ドルで9%増。ASP(平均販売価格)が58ドル上昇した。
iTunes Store、App Store、Mac App Store、iBooks Store、AppleCare、Apple Payなどを含む"サービス"は、売上高47億9900万ドルで前年同期比9%増。App Storeの売上高が41%の増加だった。
iPod、Apple TV、Beats Electronics製品、Appleブランドのアクセサリなど、"その他の製品"は売上高26億8900万ドルで前年同期比5%減。
地域別では、円安が進んだ日本の売上高が前年同期比8%増にとどまったが、他の地域はすべて二桁の増加。中でも中国は70%増で、国別で2番目に大きなiPhone市場になった。
2015年度第2四半期 (2015年1月-3月)については売上高520億-550億ドル。38.5-39.5%の粗利益率を予想している。