25日まで公演中の舞台『ヴァンパイア騎士』の取材会が20日、東京・銀座の博品館劇場で行われ、キャストの乃木坂46・若月佑美、AKIRA、ルウトが出席した。

舞台『ヴァンパイア騎士』の公開舞台稽古を行ったルウト、乃木坂46・若月佑美、AKIRA(左から)

樋野まつりの同名漫画(白泉社刊)を舞台化した本作は、2008年にテレビアニメ化もされた作品。全寮制の私立・黒主学園には、一般生徒が通う普通科とエリートで美形揃いの吸血鬼が通う夜間部がある。黒主優姫(若月)は、錐生零(ルウト)とともに吸血鬼の存在という"秘密"を守る守護係を務めているが、夜間部のクラス長・玖蘭枢(AKIRA)に憧れを持ち――というストーリーで、舞台キャストはすべて女性という"男装女子"で構成されている。

舞台稽古前、報道陣の取材に応じたヒロインの若月は、「全員が女性キャストならではの美しさが出せるんじゃないかな?零と枢の間で揺れ動く心情を表現できれば」とあいさつし、「舞台が終わっても、誰かの心に留まるような舞台にしたい」と意気込みを。一方、本作のテーマソング『キリエ・トロイメンの調べ』も担当したAKIRAは、「ミュージカルでもあるので、歌あり、殺陣あり、ダンスありという迫力が見どころ」とアピールし、ルウトも、「女同士で女を取り合うという(笑)。全力でやるので、女の強さやたくましさを見て欲しい」と笑顔を見せた。

アイドル活動のほか、ドラマや舞台で活躍している若月だが、「『目が死んでる』と言われて、笑顔の練習から始めました。普段はあまり明るくないので苦労しました」と明るいキャラクター作りに苦心した様子。また、"男装女子"に囲まれ、「舞台ではアイドルを忘れて零や枢のことを想ってるし、格好良くて頼れるなってキュンとしてる」と語った若月は、乃木坂46で男装が似合うメンバーについて、「西野七瀬は見た目が格好良さそうだけど、私が1番サバサバしてるから自分かな」と自信たっぷり。自身を“男前キャラ”だと称した若月だが、最後に好きな男性のタイプを聞くと、「あまり明るくない自分を許してくれる人。めっちゃ甘える時と差が激しいので」とはにかんでいた。