ビデオリサーチはこのほど、「炭酸市場に関する概観分析」の結果を発表した。同調査は、1万人にタブレットを配布して行う業界初の調査「ACR/ex(エーシーアールエクス)」調査のデータを用いて分析を行ったもの。
嗜好する飲料で健康・生活が大きく異なる
「炭酸飲料のリピート欲求ランキング」を分析したところ、1位は「ウィルキンソン タンサン」、2位は「ドクターペッパー」、3位は「キリン メッツ コーラ」となった。以下「カルピスソーダ」「コカ・コーラ」「三ツ矢サイダー」「オランジーナ」「C.C.レモン」「ペプシNEX」「ウィルキンソン ジンジャエール」と続いた。
「ウィルキンソン タンサン」と「ドクターペッパー」の飲用者で、今後も買って飲みたいと考えている層を性・年齢別に分析したところ、「ウィルキンソン」リピート欲求者は男女比の偏りは特になく、男性30~40代での支持層が少し高めに出る程度だった。対して「ドクターペッパー」のリピート欲求者は極端に女性の割合が少なく、逆に男性30~50代の割合が高かった。
職業別に見てみると「ウィルキンソン」リピート欲求者は学生(中学生~大学生)の割合が非常に少ない一方、「ドクターペッパー」リピート欲求者は「労務・作業職」が多い点が特徴的だったという。
さらに「食に関わる意識」を見ていくと、「ウィルキンソン」リピート欲求者では、健康に関する高い意識が見られた。対して「ドクターペッパー」リピート欲求者は、食事の時間が不規則なうえ、食事を簡単に済まそうという意識が高くなっている様子が如実にうかがえたという。
「メディア接触の違い」を雑誌の閲読状況から見てみると、「ドクターペッパー」リピート欲求者は、男性中心というだけあって、カー雑誌の閲読者が多かった。対して「ウィルキンソン」リピート欲求者は男女に偏りなく、また健康意識が高いことから推察されるように、「dancyu」「Tarzan」などが閲読率上位に上がっていた。