沖縄県民だって食べられない沖縄料理はある

青い海に憧れて訪れた沖縄。旅行の楽しみのひとつに、その地ならではのグルメを挙げる人も多いだろうが、中には独特な沖縄料理を受け入れられない人もいるため、ツアーではあえて郷土料理を外しているところもある。聞いてみたところ、沖縄出身者でも「これは苦手……」という沖縄料理もあるそうだ。

今回、特に多く挙がったのは「やぎ汁」「てびち」。「やぎ汁」は、山羊の肉と骨をぶつ切りにして、じっくりやわらかくなるまで煮こんだスープ。昔から滋養食の高い料理として親しまれ、今でも沖縄の代表的な健康スタミナ料理として、収穫祭などでも食べられている。

「やぎ汁」
■臭い(自由業/27歳/女性)
■臭い(フリーター/26歳/女性)
■臭い(専門職/27歳/女性)
■臭い(主婦/58歳/女性)

回答が一致。もちろん、やぎ汁を好物としている人もいるのだが、クセのある独特なニオイに拒否反応を示す人も多いよう。どうしてもニオイが気になる人は、薬味としてフーチバー(よもぎ)をたっぷり入れるといれてトライしてみよう! また、「やぎの刺し身」のほか、「やぎ」に対しても「臭い」とコメントをする人がいた。やぎは沖縄料理の中で攻略レベルが高いもののようなので、食べる時は覚悟が必要そうだ。

「てびち」
■見た目がだめ。毛が生えてたりするとなおさらだめ(販売職・サービス系/28歳/女性)
■脂っこい(主婦/58歳/女性)
■ゼラチンのプルプル感が嫌い(営業職/33歳/男性)
■なんとも言えない舌触り感(事務系専門職/24歳/女性)

「てびち」は豚足を煮込んで柔らかくして味付けしたもので、豚の皮から出るコラーゲンがたっぶり含まれている。こちらはどちらかというと、特長のプルプルとした舌触りが受け入れにくいようだ。とはいえ、コラーゲンは乾燥や日焼けなど、ダメージを受けた肌に潤いを取り戻すのに最適な美容食なので、沖縄の太陽の下では重宝したい料理と言えるだろう。

■イナムドゥチ。甘い味噌汁ってなに? ってなる(自由業/27歳/女性)

■ターンム。ねばねばして甘い。気持ち悪い(自営業/28歳/女性)

「イナムドゥチ」は豚肉(昔は猪肉)を使用した味噌汁。かまぼこや油揚げ、シイタケ、こんにゃくなどの具を甘い白みそ仕立てで仕上げた汁物で、祝いの席によく登場する。一方、「イナムドゥチ」は「田芋」と書き、とろりと粘り気のある甘い田楽をつぶしたもののこと。どちらも甘みがある料理なのだが、好き嫌いが分かれるものなのかもしれない。

■いかすみ汁。食べたら出掛けられない。クライアントとの飲み会でいかすみ汁が出てきて、歯が真っ黒になって話せなくなった(自由業/27歳/女性)

イカの墨を使った真っ黒の汁物で、具材にはイカのほか、豚肉や島豆腐、「ニガナ」と呼ばれる葉物野菜なども入っている。こちらは味と言うよりかは、食べられる環境が限られると言う意味で苦手意識があるようだ。

■豆腐よう。臭い(専門職/27歳/女性)

■ラフテー。脂っこい(主婦/58歳/女性)

■三枚肉。ゼラチンのプルプル感が嫌い(営業職/33歳/男性)

■ヘチマ。なんとなく(主婦/58歳/女性)

中には「苦手な沖縄料理はない」と回答する人もおり、「むしろ郷土料理も食べられて、内地の料理もほとんどあるからぜいたくなんじゃないかと思う」(主婦/55歳/女性)という人もいらっしゃった。今度の沖縄旅行、ちょっと冒険して沖縄のディープな料理にトライしてみてはいかがだろうか。

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