Mozillaは15日(米国時間)、JPEGエンコーダーの新版「mozjpeg 2.0」をリリースした。

mozjpegは、主要デコーダーとの互換性を保ちながらJPEGの画像圧縮率の改善を目指すプロジェクトから誕生した。今年3月にmozjpeg 1.0がリリースされており、IJG libjpegでPNGをJPEGにエンコードした場合で、画像を劣化させることなく2~6%のファイルサイズの縮小を実現していた。

mozjpeg 2.0では格子量子化を導入し、libjpeg-turboと比べてベースラインおよびプログレッシブJPEGでファイルサイズを平均5%縮小できる。また再圧縮のワークフローを簡素化するように、cjpegユーティリティがJPEG inputをサポート。PSNR、PSNR-HVS-M、SSIM、MS-SSIM向けに調整するためのオプションが追加された。

15日にはFacebookがfacebook.comにおける画像圧縮の向上を目指してmozjpeg 2.0のテストを開始したことを公表した。同社は、mozjpeg 3.0を含むmozjpegプロジェクトの今後の技術開発をサポートするために60,000ドルの寄付を行った。