富士山にまつわるトリビアはいろいろ

例年通り、今年も7月1日に開山された富士山。昨年には世界文化遺産への登録もあり、より多くの登山客や観光客でにぎわいを見せることが予想されている。そんな富士山にまつわる雑学をいくつか紹介したい。富士登山の道中や、ふと遠くに富士山の姿が見えた時などに思い出して、話のネタにするのも良いだろう。

富士山の山頂は私有地
富士山と言えば、「山」という存在を超えて、日本を代表するシンボル。そのため、日本の国有地だと思ってしまいがちだが、実は8合目から上は富士山本宮浅間大社の私有地(登山道を除く)となっている。

そもそも富士山は、富士信仰が育まれた霊峰。私有地と聞けば、「足を踏み入れてもいいのだろうか」などと感じてしまうかもしれないが、神社の「境内」と聞けばそれも薄れる気がしてこないだろうか。ちなみに、富士山本宮浅間大社は静岡県富士宮市にある神社だが、富士山頂には住所がないため、静岡県・山梨県のどちらにも属していない。

日本一高い所を走る県道
富士山頂はどの県にも属していないことは前記したが、4つある登山道は、山頂まで全て県道となっている。一番人気のある吉田ルートは「県道701号」、須走・御殿場ルートは「県道150号」、富士宮ルートは静岡県の「県道152号」。それぞれが日本一高所を走る県道と言える。

日本一の陰に隠れた2番目に高い山
日本一高い日本の山は富士山だが、その次に高い山はどこかご存知だろうか? 実は同じ山梨県にある。山梨県南アルプス市の北岳がその山なのだが、富士山と比べてしまうと知名度は低いかもしれない。しかし、日本百名山にも選ばれた3,193mの南アルプスの最高峰で、2番目ではあるが、登山道の状態や急峻さなどで富士山よりも難易度が高いとされている。ちなみに、直木賞受賞作品『マークスの山』の舞台でもある。

「富士山の高さ」に挑んだ幕末の2人
江戸後期、日本人として初めて実測に基づいた日本地図を作り上げた伊能忠敬。完成させた地図の正確さには驚かされるが、実は富士山の測量も行っている。実際に富士山には登っていないが、数カ所から測定した結果、諸説はあるが、3,732mと記録を残している。

その伊能忠敬が作った日本地図を国外に持ち出そうとしたのが、世に言う「シーボルト事件」である。当事者であるシーボルトも富士山の測量を行い、彼は3,794mと記録を残している。実際の標高は3,776mのため、どちらも今から比べると精度で劣る計測機器を使用していたことを考えると、その正確さには驚かされる。

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