カシオ計算機は25日、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新機軸、新製品として、GPS電波受信と標準電波受信という2通りの時刻取得システムを搭載した「GPW-1000」シリーズを発表した。カラーバリエーションとして、ブルー、ブラック、オレンジの3モデルを用意。7月26日より発売し、税別価格は100,000円。
GPW-1000は、2014年3月にスイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典、「BASELWORLD 2014」のカシオブースにおいて、コンセプトモデルとして参考出展されていたものだ。GPS電波受信と標準電波受信というハイブリッド時刻取得は、発表時点で世界初の機能となる。GPSをコントロールする制御チップはソニー製で、ソニーとカシオのエンジニア陣が密接に協力して開発された。以下の関連記事もぜひご覧いただきたい。
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G-SHOCKならではのタフネス性能を継承しつつ、密林や砂漠、海上、都会のビル群や屋内まで、全世界エリアでGPS電波受信機能と標準電波(世界6局)受信機能を使い分け、正確な時を確実に刻む。GPS電波受信では、世界地図を500m単位で分割した高精度な地図データを時計本体に内蔵。GPSの位置情報をもとにタイムゾーンとサマータイムを解析し、自動で時刻修正を行う。
なお、世界6局の標準電波は夜間の受信、GPS電波は取得可能な場所に来たときに自動受信する。海外旅行などでタイムゾーンが変わったときは、本体のボタンひとつの操作で現在位置をすばやく認識し、7秒から1分という短時間で正確な時刻に修正可能だ。
テクノロジー面でも見どころは多い。針駆動用として超小型モーターを採用することによって、ハイブリッドの時刻取得システムを実装する内部スペースを確保。低消費電力のGPS用受信LSIと、高効率で発電する新形状のソーラーセルも搭載し、消費電力の増大に対応させている。
加えて、セラミック製のGPSアンテナ、ケースに配したファインレジンにより、高い受信感度と耐衝撃性を両立した。タフネス性能は、衝撃・遠心重力・振動という3つの重力加速度に耐える「TRIPLE G RESIST」、および引張耐久力の高い「カーボンファイバーインサートバンド」、耐摩耗性に優れたDLCコーティングを施したベゼルなどを身にまとう。本体のサイズは66.0×56.0×18.8mm、重さは約126g。