FlashPlayerの更新装いマルウェアをDLさせる広告、niconicoなどに表示

ドワンゴとニワンゴが運営する動画サービス「niconico」は20日、niconico上に、FlashPlayerの更新を装って不正サイトに誘導し、悪質なソフトウェアをダウンロードさせる広告が表示されたと発表した。

niconicoは、マイクロアド社の広告配信サービス「MicroAd AdFunnel」を経由して表示された広告が原因と説明。広告には不正なスクリプトが埋め込まれていたという。

この問題は19日未明に発生し、niconicoはマイクロアドへ連絡するとともに、19日正午に該当する広告ネットワークとの通信を遮断した。同社は被害規模や、被害を受けたかどうかの判別方法、被害を受けている場合の対応方法についてマイクロアドと調査を進め、確認でき次第、Webサイト上で告知する。

本件に関しマイクロアドは、事態を確認した上で、該当の広告は同社が提携する米国の広告事業社から配信されたと説明した。同社は6月19日午前10時頃に、該当事業社からの広告配信を停止。現在は、当該の広告と関連するドメインをすべて特定し、停止処置を完了したとの報告を米国の広告事業者から受けているという。

「MicroAd AdFunnel」は、マイクロアドがメディア向けに提供する広告配信サービス。マイクロアドによると現時点で被害を確認しているのは「niconico」のみだが、広告サービスを提供している他のメディアについても調査中という。