ドワンゴは、自社が運営する動画サービス「niconico」において、リスト型アカウントハッキングによる大規模な不正ログインがあったと13日に発表しているが、その続報として、今回発生した被害に対する対応措置ならびに最新状況などを明らかにした。

既報のとおり、同社はniconicoにおいて複数のアカウントがリスト型アカウントハッキングによる不正ログインを受けていたことを検出しており、被害拡大を防止する対応策として、個別メールやWebサイトなどを通じてパスワードの変更を呼びかけていた。

しかしながら、不正ログイン件数は21万9,926アカウント(6月13日時点)から29万5,109アカウント(6月17日時点)と未だ増加しており、ニコニコポイントを不正に使用されたアカウントも19アカウントから23アカウント、被害総額は17万3,610円から17万3,713円と被害拡大は続いている。

このような状況を受け、運営は18日正午、乗っ取り行為を受けたアカウントに対してのみ、ログインの一時停止を実施した(6月10日以降にパスワードを変更したユーザーは対象外)。対象アカウントは、ユーザー本人によるパスワード変更が行われるまでログインできない状態となっており、改めてパスワード変更に関するメールが順次配信される。

このほか、同社では「リスト型アカウントハッキング」による不正アクセスをブロックするべく、システムを強化。さらに、ニコニコポイントの不正使用が発生したゲームコンテンツでの課金停止や、被害アカウントによる取引機能の一部停止も引き続き実施している。今後の対応については、警察当局および弁護士と相談の上、検討を進めていくという。