ソフトバンクモバイルは6月7日、新料金サービス「スマ放題」を7月1日から開始すると発表した。「スマ放題」は、1月にプランの提供がアナウンスされていたものの、4月のサービス開始直前に内容改定、プラン提供の延期を案内していた。
これまで発表していた「スマ放題」のプラン内容とは異なり、NTTドコモが6月1日より提供を開始した「カケホーダイ&パケあえる」に近いものとなる。
基本プランとして「通話し放題プラン」がスマートフォン(月額2700円、以下すべて税別)、3Gケータイ(2200円)向けにそれぞれ提供される。また、タブレット向け専用基本プランも月額1700円で用意されている。
データ定額パックとして月々2GBまで固定料金でデータ通信が利用できる「データ定額パック2」(3500円)、5GBまでの「データ定額パック5」(5000円)など、30GBまでプランが用意されている。ほかに、シンプルスマホや3Gケータイ向けの定額パックも用意されている。なお、データ通信量を超過した場合、請求月末まで通信速度が送受信最大128Kbpsに制限されるが、1GBごとに1000円を支払うことで制限を解除することが可能。
なお、ネット接続には別途「S!ベーシックパック・ウェブ基本使用料」(月額300円)がかかる。データ定額パックに未加入の場合は、LTEサービスパケット通信料が1パケットあたり0.075円、3Gサービスのパケット通信料は0.08円となる。
ソフトバンクのプランの特徴としては「データくりこし」が用意されている。これは、各データ定額パックに設定されたデータ量の上限まで利用できずに余ったデータ容量を翌月に繰り越すサービス。くりこし単位は「100MB」ごととなっており、翌請求月まで繰り越せる。これは、1GBあたり1000円で追加購入したデータ量もくりこし対象となるため、追加購入した場合でも翌月までは無駄なく利用できる。対象データ定額パックは、「データ定額パック5~30」。
また、家族契約向けの割引施策としては「家族おトク割」「家族データシェア」が用意されている。
「家族おトク割」は、利用回線数に応じてデータ定額パックの月額料金が2年間割引になるというもの。2~10回線で各データパックのデータ量合計が10GB以上になる利用者に対して割引がかかる。契約しているデータ定額パックごとに月額割引がかかり、「データ定額パック5」なら300円、「データ定額パック10」なら1000円が割り引かれる。なお、「家族データシェア」と後述の「U25ボーナス」との併用は不可能だ。
「家族データシェア」は、代表回線が契約しているデータ定額パックのデータ量を家族で共有できるサービス。シェアオプションとして月額使用料500円が子回線1契約につきかかる。対象データ定額パックは「データ定額パック10~30」。このオプションを契約する場合には家族割引グループへの加入が必要。「データくりこし」と「家族おトク割」との併用は不可能となっている。
先述の「U25ボーナス」は、25歳以下のユーザーに26歳の誕生月まで毎月特典を提供するサービス。基本料金が毎月500円引かれるほか、使用可能データ量も毎月1GB追加される。なお、「通話し放題プラン(スマートフォン、3Gケータイ)」と「データ定額パック」の加入が必要だ。
また、長期継続ボーナスとして、契約年数が長期になるほど、請求額1000円あたりのポイント付与率が上昇する。2年目までは5ポイントだが、3年目~10年目は10ポイント、11年目以降は25ポイントが付与される。
ほかに、シェア専用プランの「Wi-Fiルータプラン」も月額1400円で提供予定。
プランの詳細については改めて同社Webサイトで掲載するとしている。