ピエロ・デル・ポッライウォーロ「貴婦人の肖像」1470年頃 テンペラ・板 45.5×32.7cm

あべのハルカス美術館は31日から7月21日まで、「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」を開催する。

約80点のコレクションが初来日

イタリア・ミラノにある"ヨーロッパで最も美しい"といわれる邸宅美術館の「ポルディ・ペッツォーリ美術館」。邸宅のかつての主、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリは、代々受け継がれてきた美術品に自ら収集した絵画・工芸品・武具などを加えてきた。同氏亡き後、遺志により同美術館で、邸宅とコレクションが公開されている。

同展では、ルネサンスから19世紀にいたる同美術館コレクションの内約80点を、いずれも日本で初めて紹介する。"ヨーロッパ肖像画史上に輝く傑作"とされる、ピエロ・デル・ポッライウォーロの「貴婦人の肖像」も日本で初めての公開となる。

サンドロ・ボッティチェッリ「死せるキリストへの哀悼」1500年頃

展示される代表的な作品は、サンドロ・ボッティチェッリ晩年の作品「死せるキリストへの哀悼」。14世紀北イタリアの絵画に初めて登場した図像、ヴィターレ・ダ・ボローニャの「謙譲の聖母」。ルネサンス期の北イタリアを代表する画家であるマンテーニャの「男性の肖像」など。

31日の14時からは、あべのハルカス会議室にて、九州大学大学院准教授、京谷啓徳氏を講師に迎え、記念講演会「ポルディ・ペッツォーリ美術館の魅力」を実施する。対象は、同展観覧券または観覧半券持参者で、聴講は無料。13時30分より、あべのハルカス16階ロビー(美術館前)にて受け付ける。

入館料は、一般が1,500円(前売・団体1,300円)、大学・高校生が1,100円(同900円)、中学・小学生は500円(同300円)。会場の所在地は、大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階「あべのハルカス美術館」。

休館日は、7月21日を除く月曜日。開催時間は、火曜日から金曜日が、10時から20時。土曜日・日曜日・祝日は、10時から18時となる。詳細は同展の公式WEBサイトで確認することができる。