米Microsoftは現地25日、フィンランドのNokiaの携帯電話事業(デバイス&サ—ビス部門)の買収を完了したと発表した。今回の買収は昨年9月に発表、約半年がかりで実現した。

米Microsoftのサトヤ・ナデラCEO(左)とデバイスグループ担当のエグゼクティブバイスプレジデントのステファン・エロップ氏(右)

Microsoftのサトヤ・ナデラCEOは買収完了にあたり、「Nokiaの携帯電話事業が傘下に入ることを歓迎している。モバイルのあふれる可能性、Nokiaの資産は我々を、前進させるものになるだろう」とコメント。さらに、「一丸となって、モバイル・ファースト、クラウド・ファーストに焦点をあてて取り組み、イノベーションを起こしていきたい」としている。

現状、Microsoftのスマートフォン事業を取り巻く環境は厳しく、 OS別シェアでは、AndroidとiOSで市場の9割以上を締め、Windows Phone OSは微々たるものとなっている。

Microsoftは今年3月にOEMおよびODM向けに9インチ未満のスマートフォン・タブレット搭載のWindows OSを無償化を発表、今回のNokiaの携帯電話事業の買収完了も含め、スマートフォン分野での巻き返しを図るための態勢を整え始めている。一連の対策の効果は未知数なものの、世界のスマートフォン市場の動向を見ていくうえで、今後の同社の動きには注目したほうがよさそうだ。