祭りの様子

京都府宮津市の元伊勢 籠神社(もといせ このじんじゃ)で、2,500年以上の歴史があると言われる例祭「籠神社葵祭」が、4月24日に開催される。

典雅勇壮な「太刀振り」や「神楽」を奉納

当日は、御祭神の神霊を鳳輦(ほうれん)と呼ばれる神輿に移しての御神幸(お渡り)が行われる。また、御神幸の道中や祭典の前後には、京都府無形文化財に指定されている「太刀振り」や「神楽」などの奉納神事も見られるとのこと。

祭りは9時40分の一番太鼓で始まり、10時から祭典を実施。その後、11時から神幸祭、11時30分から御神幸と続き、12時20分の還幸祭で幕を閉じる。

また、難波野地区では9時から「神楽」が行われるほか、溝尻地区で10時から「太刀振・笹囃し」、江尻地区で10時から「大獅子」、12時15分から「太刀振・笹囃し」、中野地区で11時45分から「太刀振・笹囃し」、大垣地区で12時10分から「大神楽」が行われる。

なお、同祭りは、4代目の天皇・懿徳天皇の時代に始まったと伝えられている神事。2,500年余りという長い歴史を持ち、平成6年には「藤祭葵祭発祥2,500年祭」が行われた。同神社ともゆかりの深い、京都府・賀茂社の「葵祭」では祭員が「葵の葉」を付けるのに対し、同神社では冠に「藤の花」を挿すのが古例となっており、欽明朝以前は「藤祭」と呼ばれていたという。