英Raspberry Pi Foundationは7日(現地時間)、DDR2 SODIMMコネクタに装着できるコンピュータモジュール「Raspberry Pi Compute Module」を発表した。

Compute Moduleは、67.6×30ミリの小さなボードにRaspberry Piの心臓部と頭脳を備える。SoCはBCM2835 SoCでRAMは512MB、ストレージは4GB eMMCフラッシュだ。フラッシュメモリはボード上で直接プロセッサに接続しているものの、他のプロセッサインターフェイスにはコネクタピンを通じてアクセスできる。

Raspberry Pi Compute Module(左)とRaspberry Pi(右)

Compute ModuleはオリジナルPCBの作成を支援する製品であり、併せてRaspberry Piは「Compute Module IO Board」も用意した。HDMIポート、USBポートなどを備え、Compute Moduleを接続したらRaspbianまたは他のOSを使って起動できるシステムが出来あがる。フラッシュメモリのプログラムやプロセッサ・インターフェイスへのアクセスが容易になり、オリジナルボードを作成する前にハードウエアを使った検証やシステムのテストを行える。

Compute Module IO Board

最初の製品はCompute ModuleとIO Boardをセットにした「Raspberry Pi Compute Module Development Kit」になり、6月にRS Componentsとelement14で販売される。その後、Compute Moduleのみの購入も可能になる。100枚ロット時でユニットコストは30ドル。現時点で価格は不明だが、1枚ずつの販売も行われる。