国土地理院は19日、日本全土の地図を3Dで閲覧でき、3Dデータをダウンロードして立体模型の作成も可能な「地理院地図 3D」を公開した。

茨城県・筑波山の3D表示

「地理院地図 3D」は、国土地理院がWebサイトで公開している日本全土の「地理院地図」を3D表示で閲覧できるもの。「地理院地図」から配信している地図データ(地理院タイル))と標高データ(標高タイル)を利用しデータを3D化して表示する仕組みで、地図の拡大/縮小、回転操作などが可能。

表示した3Dデータはダウンロードでき、3Dプリンタから出力することで立体模型の作成もできる。ファイル形式は.stl、.vrmlのほか、WebGL用ファイル(png含む)もダウンロードできる。対応ブラウザはInternet Explorer 11、Google Chrome、Firefox、Safari。MacOS向けSafariでは、環境設定からWebGLを有効にする必要がある。

従来は等高線で地形を平面に表現しており、地形を理解するには一定の判断力が必要だったが、今回の「地理院地図 3D」により地形を直感的に理解でき、学校教育や防災業務などでの活用に役立つとして公開された。3Dデータの利用は私的利用に限り無料で、私的利用以外の利用は基本的に禁止。現在は商用利用向けの提供は予定しないが、今後検討する可能性はあるという。

筑波山の3Dデータを3Dプリンタで出力した立体模型