島津ビジネスシステムズは3月17日、全国の桜の名所や各都道府県の標本木を対象とした「2014年確定版・桜開花と満開予想」を発表した。
東海~東北地方は平年並みの開花
同社は桜の開花予想の発表を2010年より行っており、予想には開花に重要な「休眠打破」の期間を正確に求めるための独自の計算方法を使用している。
「休眠打破」とは、夏の終わり頃から休眠状態に入った桜が、冬季に一定期間低温にさらされたあとに休眠状態から覚めることを指す。休眠打破の後は、春先の気温の上昇とともに発育し開花する。休眠期間の気温が高いと休眠打破が遅れて桜の開花も遅れてしまうなど、休眠打破は桜の開花に大きく影響するという。
今冬の休眠期の気温は平年よりも低めに推移したところが多く、多くの地点で休眠打破が順調に進んだとみられる。休眠打破後は寒気の影響を受けて平年よりも低温傾向で推移し、花芽の生長が遅れ気味となっていたが、今後は全国的に平年よりも暖かい日が多くなると予想され、花芽の生長が進む見込みとのこと。
同社では、九州~近畿地方では平年よりもやや早めの開花となる所が多く、東海~東北地方では平年並みの開花となる所が多いと予想している。具体的な開花予想日は、東京は平年並みの3月26日、名古屋が平年より1日遅い3月27日、大阪が平年より2日早い3月26日、京都が平年より2日早い3月26日。
予想ポイントの中で最も早く咲くのは鹿児島と高知で3月20日。最も遅く咲くのは青森で4月25日になる見込みだという。
東京の満開予想日は4月3日
また、同社では今年から新たに「桜の満開予想」も開始した。満開予想日は、東京は平年並みの4月3日、名古屋は平年より1日遅い4月4日、大阪は平年より2日早い4月3日、京都は平年より1日早い4月4日を予想している。
詳細な桜の開花予想などは、スマートフォンや携帯向け天気予報サイト「お天気☆JAPAN」で無料で公開している。