フールージャパン LLCは28日、米Huluが展開する日本向け動画配信サービスの全事業を、日本テレビに譲渡すると発表した。譲渡額は非公開で、時期は今春を予定。日本向けHuluに携わる人員の移動なども、現時点では未定という。

動画配信サービス「Hulu」は、米国でThe Walt Disney Company、21st Century Fox、NBCUniversalの合弁事業として、2008年に開始した。2011年より日本市場向けサービスを開始し、2014年2月時点で約50社のコンテンツパートナーによる13,000本の映画やドラマ、アニメを、月額980円の定額で提供している。

日本テレビは、Huluが会社分割で設立した新会社を子会社化することで事業承継する。新会社は米Huluより「Hulu」のブランドやテクノロジーに関するライセンスを受け、日本向け事業を継続し、定額制の動画配信サービスへ参入する。

今回の譲渡にあたり、日本のユーザー側での手続き変更などは必要なく「今までと変わらず、よりコンテンツを強化したサービスを楽しめる」という。 「Hulu」ではNHKやTBSなど、日本テレビ以外の放送局の番組も配信しているが、これら他局のコンテンツについても引き続き配信を続ける。

また、日本テレビは現在、自局の番組を有料配信するVODサービス「日テレオンデマンド」を提供しているが、同社によると「当面は2事業を並行して継続するが、将来的には一元化することも視野に入れる」としている。

日本向けHulu