秩父鉄道は22・23日に開催予定だった1000系電車引退イベントの中止を決定した。今月14日からの大雪の影響で、現在も一部区間で運転見合わせとなっている。

秩父鉄道オリジナルカラーの1010号(2013年10月撮影)

1000系は1985~1989年にかけてJR(旧国鉄)から101系電車を購入し、使用開始した車両。全12編成が在籍したが、車両の置換えにともない順次営業運転を終え、2編成が残るのみとなっていた。オリジナルカラーの1010号は今月中、オレンジ・バーミリオンの1003号は3月に引退し、秩父鉄道での運用が終了する。

これを記念したイベントとして、2月22日に「さよなら1010F貸し切り&撮影会ツアー」、23日に「さよなら1010号(秩鉄オリジナルカラー)引退記念臨時運転」を開催予定だったが、大雪のため中止に。1010号の引退記念臨時運転に関して、「イベントの後日振替はございません」(秩父鉄道)とのこと。なお、3月に予定している1003号の引退イベントについては、「決まり次第お知らせいたします」としている。

秩父鉄道は19日までに羽生~秩父間で運転再開しており、20日から秩父~影森間も再開予定。羽生~熊谷間、熊谷~影森間でそれぞれ折返し運転を行い、列車本数は通常の8割程度(普通列車のみ)となる。要注意箇所や駅のポイントで徐行運転を行うため、遅れや運休が発生する場合があるという。残る影森~三峰口間も、復旧に向けて除雪作業や設備の状況確認などを行っているが、深い積雪となっており、運転再開のめどはたっていない。