Office for iPadのリリース時期に関する噂が話題になっている。ZDNetによれば、「Gemini」の開発コード名で呼ばれるTouch-First版OfficeのiPadへの提供は今年2014年前半にも開始されるという。同社はすでにiPhoneとAndroid向けに「Office Mobile for Office 365」を提供しているが、iPadは大画面スクリーンに対応してより編集機能を強化したものになるとみられる。
同件はZDNetでMary Jo Foley氏が報じている。同氏は次期WindowsのThresholdなど、Microsoft系のリーク情報を最近になり多く提供している人物だ。それによれば、以前まで「Miramar」などの開発コード名で呼ばれていた製品は、現在では「Gemini」の内部コードで呼ばれているようで、これが2014年前半にも登場する見込みだという。GeminiはMetro UI版Officeのような体裁をとっており、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteなどが含まれているという。ただ多くが知るように、Metro UI版Office (つまりWindows 8/8.1対応版)は登場しておらず、唯一OneNoteのみが機能限定の形でアプリとしてリリースされている。もしGeminiをiPad用としてリリースするということは、Windows 8/8.1版に先駆けてiPad向けのタッチUIに特化したOffice登場ということになる。
Foley氏によれば、去年2013年半ばの時点ではOffice for iPadは2014年後半のリリースが予定されており、これが前倒しされて先行リリースという形になった可能性があるという。また一方で、iPhoneやAndroidスマートフォン向けに提供されているOffice Mobileがそうであるように、Office 365に完全に紐付いた製品となってOffice for iPadがリリースされる可能性もある。この場合、Office Mobileの提供地域となっていない日本ではOffice for iPadもまた利用できない可能性が出てくる。