帝国データバンクはこのほど、スエヒロ商事が2月7日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けたと発表した。

同社は1935年(昭和10年)月創業。1910年に大阪で誕生した「ビフテキのスエヒロ」をルーツとし、東京・日比谷のレストラン「スエヒロ」の事業を77年に継承。ステーキレストラン「銀座4丁目スエヒロ」の運営の他に、百貨店や通信販売などで同ブランドの総菜・食品販売事業も展開。2009年12月期には年売上高約16億1000万円を計上していたという。

近年は長引く不況や東日本大震災に伴うレストラン事業の低迷、飼料用藁の放射能汚染問題による食肉の風評悪化などの影響から業績が悪化し、2012年12月期の年売上高は約11億8900万円に減少していた。「銀座4丁目スエヒロ新宿店」や「航空会館スエヒロ」などの店舗も相次いで閉鎖し、業務内容が大幅に縮小していたとのこと。 負債は約9億7200万円。