3月29日に公開される特撮映画『平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』における、平成対昭和の結末が、映画史上初となるファン投票で決定することが明らかになった。
これまで東映は「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」といったさまざまな「VSシリーズ」を制作してきたが、先日の「東映ラインナップ発表会」にて、東映の白倉伸一郎プロデューサーは、「VSシリーズと言いながら戦ったためしがない。今回の『仮面ライダー大戦』は、平成が勝つ、昭和が勝つ、勝ち負けの結末をきちんと描く」と宣言。ファンの間では大きな話題となっていた。
本作のエンディングは、平成ライダー勝利、そして昭和ライダー勝利という2パターンが制作され、ファン投票の結果から、映画の公開初日にどちらか一方のみを上映。『仮面ライダー』における複数のエンディングといえば、2002年~03年にテレビ朝日系で放送された『仮面ライダー龍騎』(インターネット投票と電話投票で実施)があるが、映画作品では前代未聞の挑戦となる。投票は本作の公式サイト上で受け付け(2月末より上映劇場でも実施)、期間は2月9日8:00~公開前日の3月28日。結果は完全にファンの手に委ねられる形となり、3月29日の公開初日に明らかとなる。
なお、今回の試みについて東映側は「もちろん、仮面ライダー同士が戦うことに対しての反対意見もあります。また、平成の方が戦い方もバラエティ豊富で進化している分、当初は平成の圧勝かと目されていました」と前置きしつつ、「しかし藤岡弘、さんのご出演でそれは一転しました。彼が出てきて変身したら、平成に勝ち目はないのではと思う程です」と、本郷猛/仮面ライダー1号役を演じた藤岡弘、出演の大きさについて述べている。
本作には、昭和ライダー側からは藤岡が演じる仮面ライダー1号/本郷猛に加え、速水亮が演じる仮面ライダーX/神敬介、そして平成ライダー側から半田健人が演じる仮面ライダーファイズ/乾巧、井上正大が演じる仮面ライダーディケイド/門矢士など、過去作からも多数のライダーが登場し、平成vs昭和の構図となる。東映は「藤岡さん以外にも、速水亮さん始め過去に仮面ライダーとして戦ってきた俳優も多数出演します。アニメと違って、役者さんたちはそれぞれが年を重ねていますが、それがむしろ良い形になっています。社会を背負って悪と戦う昭和ライダーと、個人として戦う平成ライダー。その勝敗を決めるのは皆様です」と、ファンの世代を超えた戦いを見守っていくという。
平成ライダー15周年を記念して公開される『平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』は、現在放送中の最新作『仮面ライダー鎧武/ガイム』ら平成ライダー15人と、ヒーロー像の原点を作り上げてきた『仮面ライダー1号』ら昭和ライダー15人が激突。この決戦は、人と人との繋がりと個人の意思を尊重し、その愛情と共に地球を守る正義を主張する平成ライダー、そして己の感情を切り離し、地球の秩序と正義のみを信念に戦い続ける昭和ライダー――平成と昭和が互いに信じる正義対正義、世代を超えて受け継がれてきた『仮面ライダー』の魂と歴史の集大成というべき、真の仮面ライダー同士の大決戦となる。
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