公開初日を迎えた特撮映画『ヌイグルマーZ』の初日舞台あいさつが25日、東京・新宿バルト9で行われ、中川翔子、武田梨奈、市道真央、高木古都、北原帆夏ら主要キャスト陣と井口昇監督が登壇した。

左から、北原帆夏、市道真央、中川翔子、武田梨奈、高木古都、井口昇監督

キャスト陣はそれぞれが演じる役柄の衣装で登場。中川は「ついに運命の日がやってきました! ピンクいっぱい夢いっぱい、愛いっぱい、女の子いっぱいロリータいっぱいゾンビいっぱい! こんなに宇宙の素敵が全部詰まった映画はほんとにありません。人生の夢の集大成『ヌイグルマーZ』がついに公開されました。満員御礼ありがとうございます!」と冒頭からまくしたて、テンションはMAX。武田は「この映画は女の子がヒロインではなくヒーローになりたい夢が叶う作品なので、皆さんの勇気につながると思います」、市道は「この映画は女の子の出演者がすごく多くて、男性にも女性にもキュンキュンしてもらえる映画だと思います」と、それぞれに本作の魅力をアピールした。

片腕が武器の片腕ロリータ姿で登場した高木は「今日は久しぶりにこの格好をしました。マイクを持ったら両手がふさがってしまいます」と語って会場を笑わせ、中川演じる主人公・夢子の少女時代を演じた北原は「この作品は私の初めての作品でしたが、監督さんの人柄や皆さんにやさしくしていただいいて楽しく撮影できました」と、現場の空気や撮影時の様子を振り返った。

劇中で中川演じる鮎川冬子が持つピンクのティディベア「ブースケ」の顔パネルを持つ来場者と記念撮影をする登壇者たち

井口監督は会場の「昇!」コールに「まぁどうしましょう、うれしい!」と感激しながら、「こう見えても監督の井口です。皆さんこんなに早い時間に来ていただいてうれしく思います。原作の大槻ケンヂさんと映画化の話をしてから2年間、ようやく劇場化できました」と報告。井口監督と中川は、原作の大槻ケンヂも含めて全員が学生時代が"ぼっち"だったという話題で盛り上がっていた。公開のうれしさでおネエっぽくなっていた井口監督だが、高木は「監督のインパクトが強すぎました。私が予告で水着になるシーンがあったんですが、監督が本番中に大爆笑してしまい、それでNGになったんです」というエピソードも披露。市道も「監督の笑顔が現場を明るくしてくれました」と語っていた。

初日を迎えた感想を聞かれた中川は、「本当に夢のようです。初めての主演映画が決まって、原作が大槻ケンヂさん、監督が井口監督、日本で一番キックがきれいなスーパーアクション女優の武田梨奈ちゃん、私憧れのゴーカイイエローである市道真央ちゃん、たくさんの素敵な皆さんと一緒に作品を作って、本当に変身ができる。私の黒歴史の手作りヌンチャクでゾンビをなぎ倒していく。夢が一度に叶って何度も昇天しました!」と、本日はいつも以上に一度語りだすと誰にも止められないほど。また、市道との共演について「スーパー憧れていた戦隊ヒロイン様である真央ちゃんにいじめられるシーンで本当に興奮してしまいました」と大興奮だった様子。最後はヒット祈願の熊手を囲みながら、中川が「皆さんのお力でヌイグルマー2を作らせてください!」と祈って舞台あいさつを締めくくった。

『ヌイグルマーZ』は、大槻ケンヂ率いるロックバンド・特撮の楽曲「戦え! ヌイグルマー」から生まれた小説「縫製人間ヌイグルマー」が原作。『デッド寿司』(2013年)や『電人ザボーガー』(2011年)で井口昇監督がシナリオを執筆し、映画初主演の中川を主演に迎えて劇場映画化した作品となる。中川演じるロリータファッションの少女・夢子は、生命を宿したテディベアのブースケと合体。「ヌイグルマー」として、109体のゾンビたちや、さまざまな強敵と激闘を繰り広げる物語が描かれる。