『第64回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 12月31日 19:15~23:45)で紅組司会を務める女優・綾瀬はるかが、紅白歌手と共にNHKの東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を歌うことが17日、明らかになった。綾瀬がステージで歌声を披露するのは、今回が初となる。
今年のNKH大河ドラマ『八重の桜』で、主人公の新島八重を演じた綾瀬。今月4日、福島県会津若松市の鶴ヶ城で行われた新種の桜「はるか」の植樹式に参加し、約10年後に開花するという桜の木に福島復興の祈りを込めた。さらに、東京電力福島第一原発の事故の影響で会津若松市に避難し授業を続けている大熊中学校を訪問。複雑な状況の中でも力強く生きる生徒たちと、いまだに戻ることのできない故郷への思いや夢について語り合った。
紅白の本番では、子どもたちとの触れ合いを紹介するVTRと共に、紅組と白組の垣根を越えて、綾瀬は出場歌手と共に「花は咲く」を合唱。今月15日、NHKのCR506スタジオで行われたレコーディングを訪れた綾瀬は、「紅白歌合戦の舞台で歌うことは、考えるだけで緊張しますが、会津で出会った子どもたちや仮設住宅で暮らされているみなさんの顔を思い浮かべながら、復興への願いを込めて歌いたいと思います」と意気込みを語っていた。
この試みは、今年の紅白のテーマ「歌がここにある」の特別企画として行われるもの。なお、前述の植樹式や大熊中学校の生徒たちとのドキュメントは、27日8:15からNHK総合で放送される『あさイチ 紅白直前スペシャル』でも紹介される。