フォートラベルは9日、同社が運営する「旅行のクチコミサイト フォートラベル」において実施した冬のボーナスと旅行に関する調査結果を発表した。それによると、今年の冬季ボーナスについて、「期待できる」と答えた人は1割未満の6.6%にとどまった。

同調査は、2013年11月8日~14日の期間にインターネット上で行われ、20代以上のフォートラベル会員(会社員・公務員)747人から有効回答を得た。

まず、今年の冬季ボーナスは期待できるかと尋ねたところ、最も多かったのは「例年通り」で58.2%。次いで、「期待できない」が22.1%、「そもそもボーナスがない」が13.1%と続き、「期待できる」は6.6%にとどまった。

今回の調査においては、報道で取り上げられている経済効果の影響はうかがえなかったものの、20代では「期待できそう」と回答した割合が12.6%と、全体平均の約2倍に上った。なお、年代が上がるにつれて「期待できる」という回答は減少する傾向にあり、50代では4.9%、60代以上では0.0%となった。

今冬のボーナスは期待できそうですか?(全体)(出典:旅行のクチコミサイト フォートラベル)

次に、ボーナスの金額が今後の旅行計画に及ぼす影響について質問したところ、「ボーナス支給額は旅行に影響しない」は63.1%、「影響する」は36.9%となり、6割を超える人がボーナス支給の状況は旅行計画に影響しないと回答した。

ボーナス支給額は今後の旅行計画に影響しますか?(※そもそもボーナスがない人を除く)(出典:旅行のクチコミサイト フォートラベル)

「影響しない」と答えた人にその理由を聞くと、「もともと旅費はボーナスから出していない(旅費は普段から積み立てている)」「(年俸制などで)ボーナス支給額は直接関係ない」といったコメントや、「ボーナスの増減にかかわらず、行きたいところに行く」「ボーナス支給額に旅行計画を左右されたくない」などの意見が寄せられた。

同社は「『影響しない』と回答した人については、旅行に関する支出の優先度が高く、旅行することを前提に、決まった支出として日頃から旅費を確保している人が多いようだ」と分析している。

一方、ボーナス支給額が旅行計画に「影響する」と回答した人の間では、「ボーナスを旅費に充てているので、増減によって旅行にかける金額が変わる」「月々の給与は生活資金、ボーナスは旅費など娯楽資金と考えているので影響がある」「ボーナス額が増えたら、旅行に充てる金額をもっと増やしたい」「金銭的に余裕がないと、旅行しようという気にならない」といった意見が見られた。

同社は今回の結果について、「フォートラベルの利用者においては旅行の優先度が高く、日頃から旅行費用を確保している人が多いことが読み取れる」としている。