SPDY is an experiment with protocols for the web.

Googleは数年前から新しい通信プロトコル「SPDY」の開発を開始。ChromeおよびGoogleの提供するサービスが順次SPDYに対応し、現在ではIE、Firefox、OperaなどChrome以外のブラウザやGoogle以外のWebアプリケーションやサービスでもSPDYが使用されている。

SPDYは現在策定が進められている次世代の通信プロトコル「HTTP 2.0」の基盤技術としても採用されたほか、テストベッドとしての役割も担っている。SPDYで実験的にさまざまな高速化のアプローチを試み、効果が期待できる機能に関してはHTTP 2.0へとマージする試みが続けられている。

Googleはこうした取り組みが効果を発揮しているとして「Making the web faster with SPDY and HTTP/2」にてHTTPSと比較した場合の高速さを報告した。実際にサービスを利用しているユーザのローディング時間を計測し、HTTPSと比較してSPDYの方が高速であることを報告している。計測に使用されたブラウザはChrome 29。

サービス HTTPSに対するSPDYの読み込み時間の割合(中央値)
Google News -43%
Google Sites -27%
Google Drive -23%
Google Maps -24%

Googleでは今後も圧縮やフロー制御、順位付けなどの操作を工夫しより高速な通信を模索していくとしている。