女優の天海祐希が、2014年3月27日から東京・東急シアターオーブで上演される劇団☆新感線2014年春興行『蒼の乱』で主演を務めることが14日、明らかになった。

復帰後初舞台となる天海祐希(左)と、舞台初共演の松山ケンイチ

天海は、今年の5月に軽度の心筋梗塞のため舞台『おのれナポレオン』を降板。6月には福山雅治主演のフジテレビ系ドラマ『ガリレオ』に出演し、本作は復帰後初の舞台となる。劇団☆新感線の舞台は、2003年『阿修羅城の瞳』、2010年『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』に続く3回目の出演。天海が、以前から"いのうえ歌舞伎"(神話や史実などをモチーフとし、ケレン味を効かせた時代活劇シリーズ)への出演を希望していたことから、実現へと至った。いのうえ歌舞伎で女性ゲストが主演を務めるのは、今回が初めてのこと。

モチーフは「日本の三大怨霊」の1つとして語り継がれる平将門。平安時代を想定した架空の国を舞台に、業を背負った女と自分に真っすぐな男が運命の出会いをし、国をつくる第一歩を踏み出していく。天海が演じるのは、将門の妻となる美しく強い女性・蒼真。それと相対する将門小次郎を、劇団☆新感線初参加の松山ケンイチが演じる。2人は映像での共演はあるものの、舞台は初共演。ほのかな愛情が生まれたかと思えば激しい感情のやりとりもあり、複雑な人間関係の変化に伴う微妙な感情の揺れも見どころの1つとなる。

念願がかなった天海は、「『出たい出たい』と言い続けていたので、今回実現して『やったー!』としか言いようがないです」と大喜び。松山との舞台初共演については、「舞台上では引っ張っていただきつつ、時に私も引っ張っていけたらと思います」と意欲を見せ、「いのうえ(ひでのり)さんの演出で中島かずきさんのセリフを話せるという作り上げる喜びを感じながら、お客さまにも楽しんでいただけるようにがんばります」と意気込みのコメントを寄せている。

本作には、早乙女太一と実弟・早乙女友貴、梶原善、森奈みはる、平幹二朗らが出演。2014年3月27日から4月26日までは東京・東急シアターオーブ、2014年5月8日~27日までは大阪・梅田芸術劇場で上演される。