JR東海はこのほど、同社が運営する「リニア・鉄道館」(愛知県名古屋市)にて、オープン以来初となる展示車両の入換えを行うと発表した。

700系新幹線の量産先行試作車として走行試験などで活躍したC1編成(写真提供:JR東海)

新たに展示されるのは、1999年3月に営業運転を開始した新幹線700系の量産先行試作車として活躍した先頭車両(C1編成1号車)。12月末に搬入を行い、2014年1月2日から展示を開始する。700系はJR東海とJR西日本が共同開発した車両で、時速270kmを超える高速での運行と、快適性や環境への適合性を両立。独特の先頭形状は車外騒音や揺れを低減するためのもので、「エアロストリーム形」と呼ばれる。

中でもC1編成は、試験で得たデータを量産車に反映させるための量産先行試作車として製作され、1997年9月からの1年半で45万kmに及ぶ走行試験に使用された車両だ。

「リニア・鉄道館」では、12月18日から来年3月17日まで、新幹線の運転台公開や在来線シミュレータ「運転」教室、見所ガイドを行う「期間限定イベント」を開催(各催しによって開催期間や開催日が異なる)。新登場する700系の運転台公開は、2014年2月1日から3月16日までの土休日に先着順(各日約85組、1組4名まで)で実施される。