公開初日を迎えたアニメーション映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』の初日舞台あいさつが26日、東京・新宿のバルト9で行われ、悠木碧、斎藤千和、水橋かおり、喜多村英梨、野中藍、加藤英美里、阿澄佳奈ら主要キャスト陣が登壇した。

左から、加藤英美里、喜多村英梨、斎藤千和、悠木碧、水橋かおり、野中藍、阿澄佳奈

さまざまな謎が散りばめられている作品だけに、これまで作品についてあまりオープンには話せず、公開されるのを心待ちにしていたという主要キャスト陣。中でも大の『まどか★マギカ』ファンでもある水橋は「私、皆さんと一緒に劇場で見たくて、だからまだ試写でも見てないんです。今も客席の側に行って上映を見たいです!」と終始興奮気味。野中も前夜は眠れなかったそうで、「楽しんでいただけたらうれしいなって」と、作中のまどかの台詞を思わせる言葉で会場を沸かせていた。そして、今回の劇場版から新キャラクター・百江なぎさとを演じた阿澄は、「私は新キャラクターとして参加させていただいてます。これから見てくださる方たちのの前に立つのは緊張します……『まどマギ』ワールドに新キャラがどう絡むか楽しみにしてください。何もかもネタバレになるので何も言えません、百江なぎさです!」とはにかみながらあいさつしていた。

最速上映会に続き2度目の登壇となる悠木は、今回の映画が前半と後半でかなり雰囲気が違うことを語り、自分と斎藤は後半収録の直前まで後半の台本を見せてもらえなかったというエピソードを紹介。斎藤は前半部について、「まどかがキラキラしててね、ほむらが大好きなまどかが特に前半に詰まってます。(まどかが)綺麗だった。幸せでした」と笑顔を見せた。喜多村は「もう(さやかを)残念とは呼ばせない!」と宣言し、TVシリーズとはまた違った立ち位置で登場すると思われるキュゥべえ演じる加藤は「キュゥべえは相変わらずですが、テレビシリーズでは見たことのないかわいい姿がたくさん見られると思います」とアピールしていた。

あいさつの最後は、斎藤が「改めて言おうとすると何も出てこないぐらい、キャスト一同全部を映画の中に置いてきました。魂削って命を削ってお芝居をしたので、覚悟を持って見届けてもらいたいと思います。ありのままのあなたで、まっすぐに受け止めて、楽しんでもらいたいと思います」、悠木が「まどか役として素晴らしい先輩に囲まれて、皆さんのあったかい応援に包まれて、いろんなところでまどかにふれてもらえる機会ができて幸せです。声優の仕事って、限られた時間の中でキャラクターたちと死んだり、生きたり、大切なものを失ったり、すごく喜んだりを込めるものだと思います。私たちが込めた彼女たちの人生を、受け取ってもらえたら、それはとってもうれしいなって、思ってしまうのでした!」と語り、幕となった。

2011年に社会現象を巻き起こした全12話のTVアニメシリーズ『魔法少女まどか☆マギカ』は、2012年に物語を再編集した劇場版『[前編]始まりの物語』、『[後編]永遠の物語』が公開され、それぞれ大ヒットを記録。2013年、満を持して公開される劇場版第三弾『[新編]叛逆の物語』は、TVシリーズ/劇場版前・後編の正統続編にして劇場版初の完全新作となる。蒼樹うめ氏原案による魔法少女たちの可憐なビジュアルと、虚淵玄氏が手がける過酷で衝撃的な脚本、そして新房昭之監督とプロダクションデザイン・劇団イヌカレーによる独特の映像美が相まって、新時代の魔法少女アニメとして高い評価を受けている。

(c)Magica Quartet / Aniplex・Madoca Movie Project Rebellion