1966年に放送された特撮TVドラマ『ウルトラQ』の"セカンドシーズン"として2013年に円谷プロダクションとWOWOWが共同制作した『ネオ・ウルトラQ』が、11月9日より全国のTOHOシネマズ系列で劇場上映されることが決定した。

『ネオ・ウルトラQ』

『ウルトラQ』は、ユニークな怪獣や宇宙人が登場する特撮TVドラマとして、その後の『ウルトラマン』シリーズの礎となり、さまざまな怪異現象を通して、環境破壊や人間性の喪失など、現実社会の闇に鋭く切り込んだ作品。その続編『ネオ・ウルトラQ』も気鋭のクリエイターたちのもと、前作を踏襲しつつも各話ごとにテイストが異なるストーリーが特色で、シリーズを通して田辺誠一が主演を務めた。物語は、心理カウンセラーの南風原(田辺誠一)、トラベルカルチャー誌のライター・渡良瀬(高梨臨)、バーのマスター・白山(尾上寛之)の3人が、地球上で起こる不可思議な現象に向き合っていく――という内容で、今年1月より全12回が放送された。

今回の劇場上映では、『ネオ・ウルトラQ』全12話のオムニバス・ストーリーの内3話ずつに加え、今回新たに制作された、独特の世界観で本編を振り返るショートアニメ『屋島教授の部屋』を各話の間に上映。そしてモノクロ作品であったオリジナルの『ウルトラQ』をハリウッドのデジタル技術でHDリマスター&カラー化した『総天然色ウルトラQ』から、選りすぐりの一話を加えた計4話構成となる。

ゴメスを倒せ!

思い出は惑星(ほし)を越えて

上映日は、作品名にちなんで11月9日から4カ月間、毎月9の日を「Qの日」とし、毎回レイトショー1回のイベント上映。メイン館であるTOHOシネマズ日劇では、毎回初日にゲストを招いてトークショーを開催(出演者は未定)、1週間のレイトショー上映となる。料金は各日1,500円均一。上映スケジュールと各放送話は以下のとおり。

鉄の貝

東京プロトコル

上映スケジュール

■『ネオ・ウルトラQ』特別上映partⅠ(TOHOシネマズ日劇は11月9日から1週間)
1.『ネオ・ウルトラQ』「思い出は惑星(ほし)を越えて」(監督:石井岳龍)
2.『ネオ・ウルトラQ』「東京プロトコル」(監督:田口清隆)
3.『ネオ・ウルトラQ』「鉄の貝」(監督:入江悠)
4.『総天然色ウルトラQ』「ゴメスを倒せ!」(監督:円谷一)
■『ネオ・ウルトラQ』特別上映partII(TOHOシネマズ日劇は12月9日から1週間)
1.『ネオ・ウルトラQ』「ファルマガンとミチル」(監督:中井庸友)
2.『ネオ・ウルトラQ』「パンドラの穴」(監督:石井岳龍)
3.『ネオ・ウルトラQ』「もっとも臭い島」(監督:田口清隆)
4.『総天然色ウルトラQ』「海底原人ラゴン」(監督:野長瀬三摩地)
■『ネオ・ウルトラQ』特別上映partIII(TOHOシネマズ日劇は2014年1月9日から1週間)
1.『ネオ・ウルトラQ』「宇宙(そら)から来たビジネスマン」(監督:入江悠)
2.『ネオ・ウルトラQ』「言葉のない街」(監督:中井庸友)
3.『ネオ・ウルトラQ』「クォ・ヴァディス」(監督:石井岳龍)
4.『総天然色ウルトラQ』「2020年の挑戦」(監督:飯島敏宏)
■『ネオ・ウルトラQ』特別上映partIV(TOHOシネマズ日劇は2014年2月9日から1週間)
1.『ネオ・ウルトラQ』「洗濯の日」(監督:田口清隆)
2.『ネオ・ウルトラQ』「アルゴス・デモクラシー」(監督:入江悠)
3.『ネオ・ウルトラQ』「ホミニス・ディグニターティ」(監督:中井庸友)
4.『総天然色ウルトラQ』「カネゴンの繭」(監督:中川晴之助)

(C)2013 円谷プロ・WOWOW