秋の花粉症の主な原因(アレルゲン)は何ですか?

エスエス製薬は全国の20代から50代の男女400名の秋の花粉症ランナー(※)を対象に、秋の花粉症に関する調査を実施した。調査期間は8月29日~9月3日。

秋の花粉症の認知率は約6割

まず、秋にも花粉症があることを知っているか尋ねたところ、認知していたのはおよそ6割だった。秋の花粉症の主な原因となるのは、春の花粉症の原因となるスギ花粉やヒノキ花粉ではなく、キク科のブタクサやヨモギ、イネ科の植物の花粉であるという。

秋の花粉症を知っていると回答した人に対し、秋の花粉症の主な原因について聞くと、ブタクサ花粉を挙げた人たちは61.3%、イネ花粉を挙げた人は50.4%。その一方で、春の花粉症の原因であるスギ花粉やヒノキ花粉が、秋の花粉症の原因だと思っている人がいることが明らかとなった。

症状は「鼻水」「くしゃみ」「目のかゆみ」

秋の花粉症の症状について質問をしたところ、「鼻水(76.8%)」、「くしゃみ(58.3%)」、「目のかゆみ(46.3%)」が上位となった。対処法について聞くと、「医療機関を受診したことも市販薬等の薬を利用したこともない」と36.3%が回答。

秋の花粉症の症状は何ですか?

ランニング時に困ること「鼻水が止まらない」

秋の花粉症時期のランニング時の悩みを質問したところ、「鼻水が止まらない(31.8%)」、「長時間走る のが辛い(28.8%)」、「目がかゆい(28.0%)」という回答が上位となっている。ランニング中に花粉症の影響があったエピソードを聞くと、「マスクを付けて走ると苦しい」「呼吸が苦しい」などが挙げられた。

秋の花粉症時期のランニング時の悩みは何ですか?

ランニング時の花粉症対策について聞くと、「市販の鼻炎薬を服用(31.0%)」、「マスクをする(28.5%)」といった回答が寄せられた。マスク着用について医学博士の山澤文裕先生は、「マスク使用で走ると、十分な換気をしにくくなり息苦しさが増してしまう。ランニング中は使用を避ける方が良いでしょう」と述べている。

ランニング時の花粉症対策は?

花粉症の辛さはランニング後も

また、ランニング時に花粉症の症状が辛くなるタイミングについて質問すると、「ランニング中」(65.2%)、「ランニング終了後」(31.5%)が多かった。山澤先生によると、「着替えの際に、衣服に付着した花粉を吸入することで症状が悪化することも考えられる」と語っている。

日本医科大学耳鼻咽喉科の大久保公裕教授によると、ブタクサなど“草”の花粉は遠くまで飛ばないという。そのため草木の多いところを避けて生活することが必要で、「なるべく土手や公園などの散歩やジョギングは避ける方がよい」と語っている。

※秋の花粉症(又は花粉症のような症状)を発症し、週に1回以上ランニングをしている人