社会には競争はつきものです。また、競争することで自分を高めることができますが、あまりに勝ちたいという気持ちが強くなって、手段を選ばないような精神状態に陥った時は、次の言葉を思い出してください。

本日の論語

『子曰、君子無所争、必也射乎、揖譲而升下、而飮、其争也君子』(子いわく、君子は争う所なし、必ずや射か。ゆうじょうしてのぼりくだり、しこうして飲ましむ。その争いは君子なり)

意味

すぐれた人格者は争いを好まぬもので、せいぜいが、弓の腕前を競うくらいである。そうした場合でも対戦相手に対しお互いが礼儀正しく譲りあって、勝者は敗者に酒を振る舞って恨みを後に残さない。これこそすぐれた人格者の争いの作法である。

解説です!

人は誰でも、大なり小なり他の人に勝ちたいという競争心理を持っています。それは人を成長させるのには欠かせないものなので否定はしませんが、他者を貶める方向で作用してしまうと自分も相手も結局損をすることになります。君子であれば、常に相手に対して敬意を払って、ことが終わったなら手を握って分かれるような競争をするものです。

こんなシーンで役立ちます!

もし社内にライバルがいて、そのライバルに勝ちたいと思って、ついルール違反してしまいそうになった時など、この言葉を思い出してください。スポーツと同じでフェアなプレーをしてこそ、自分もライバルもより高めることができます。一時しのぎの方法は、所詮、それだけに留まってしまうことをお忘れ無く。