俳優の伊勢谷友介、神木隆之介らが、佐藤健主演で大友啓史監督がメガホンを取った映画『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年夏2部作連続公開)に出演することが2日、明らかになった。
伊勢谷が演じるのは、仲間の因縁をはらすために主人公・緋村剣心(佐藤健)を狙う・四乃森蒼紫。「『週刊少年ジャンプ』を読んでいた時にちょうど『るろうに剣心』の連載がはじまっていたので、どんな実写になるのかなと楽しみに待っていました」と心待ちにしていた作品だったようで、「今回はお話をいただいて、大友監督の作品なのでぜひと思い、出演を決めました。アクションシーンの撮影は大変だと思いますが、役者としては自分の限界に挑戦するというのは、とてもありがたいことですし役者冥利につきます」と喜んでいた。
大友組は『白洲次郎』(2009年)、『龍馬伝』(2010年)に続いて3度目となる伊勢谷。「映画『あしたのジョー』に負けないくらい限界に挑戦したいと思っています!」と徹底的に体を作りこんで力石徹を怪演した『あしたのジョー』を引き合いに出し、「四乃森蒼紫は、表面的には感情をおさえながらも内面ではいろいろ抱えているキャラクターなのでバランスを大事にして演じたいと思っています」と役柄との向き合い方を語った。
一方の神木は、剣心の宿敵・志々雄の部下で剣心に匹敵する天賦の剣才・瀬田宗次郎を演じる。「今回、このようなすばらしい大役を演じさせていただけることになり、とても光栄に思っております。ずっと憧れていた役なので、十分過ぎるほど気合いが入っています」と心境を語り、「原作ファンの方々の期待を裏切ることなく、かつ、オリジナリティのある瀬田宗次郎をお見せできればと思っております」と意気込みのコメント。「そして、この映画に欠かせない、アクション。精一杯、練習しておりますので、皆様、ぜひご期待ください」とアピールしていた。
原作は、1994年から1999年まで漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載され、累計5,000万部を超えた人気コミック。かつて人斬り抜刀斎として恐れられていた緋村剣心が、明治維新後に「不殺(ころさず)」の誓いをたて、日本中を流浪しながらさまざまな仲間や宿敵と出会っていく物語で、昨年夏に公開された映画の続編となる今作では、日本制圧をもくろむ新たな敵が待ち受ける京都が舞台となる。剣心の宿敵・志々雄真実を藤原竜也が演じることがすでに発表されていたほか、伊勢谷、神木に加え、柏崎念至・翁役に田中泯、大久保利通役にTHE BOOMの宮沢和史、伊藤博文役に小澤征悦、明神弥彦役に大八木凱斗、駒形由美役に高橋メアリージュン、沢下条張役に三浦涼介らが出演することも決定した。