モデルで女優の土屋アンナの初主演舞台『誓い~奇跡のシンガー~』が中止となった問題で、同舞台製作会社代表の甲斐智陽氏が30日、フェイスブックを通じコメントを発表した。

初主演舞台が中止となった土屋アンナ

甲斐氏は「濱田朝美さんへ」という書き出しから、原作者である濱田氏が29日深夜に自身のブログでつづった見解に対して、「ブログ読んで 何故あのようなことを書いたのか理解出来ません 現在あなたには 赤沼弁護士という代理人がいて光文社と舞台化の報告に行ったさいに 承諾を得て進めて来ました」と反論。「もう私はなん十本の舞台を公演をして来ました 原作本がある場合 作者の承認をとるのは当たり前ですから報告に行ったのです」と説明している。

また、「原作ではなく原案であることも伝えました 再現ドラマではないことも説明しました 土屋側にも伝えてあります」と舞台化に至るまでの経緯を振り返り、「土屋が稽古に 来なくなった時には 代理人から土屋の事務所に電話も入れて貰らって舞台を頑張って欲しいとのむねを土屋側に言って貰いました」と、土屋が稽古に参加し続けなかったために中止とした背景に触れた。

さらに、「代理人が立つということは全て代理人を通して行うのが通常で その代理人の承認は濱田朝美の承認なのです」と続ける甲斐氏。「ブログには一切代理人の存在に触れてないので読んだ人は誤解を招くでしょう」と指摘し、「そして私の書いた脚本はあなたそのものだと信じてます エピソードはフィクションですが 困難を乗り越え生きてきた あなたが描かれています」と結んでいる。

『誓い~奇跡のシンガー~』は、濱田氏の自叙伝『日本一ヘタな歌手』(光文社刊)を原案とした、土屋にとって初となる主演舞台だったが、主催者側は土屋が無断で稽古に参加し続けなかったとして29日、公式サイト上で中止を発表。それに対して同日、事務所サイドは「事実無根の内容」と反論した。両者の言い分が食い違う中、原作者の濱田氏が29日深夜、自らの見解をブログに発表。「土屋さんは、全くの無実です」とし、舞台化を認めていないにも関わらず半ば強制的に事が運び、土屋が濱田氏に代わって監督に掛け合っていたことを明かした。

土屋は31日、自身のブログを更新し、一連の騒動を謝罪。「共演者の皆様、チケットを購入して楽しみにしていただいていた方々、ファンの皆様、そして心配してくださっている多くの皆様、本当に申し訳ありません」と詫び、「事実・経緯については、弁護士さんに対応して頂いています。話せるタイミングがきたらきちんと報告させていただきますので、少しの間だけ待っていて下さい」とつづっている。