富士山の世界遺産登録について賛成ですか?

山と溪谷社は全国の10代~70代以上の男女を対象に、世界文化遺産登録で話題の富士山についてアンケートを実施した。調査は6月18日~7月1日にかけて行われ、1,947名の有効回答を得た。

富士山の世界遺産登録に賛成は56%

今回の調査の回答者は、登山歴1~2年の初心者から10年以上のベテランまで幅広く、そのうち約70%が富士登山経験者だった。まず富士山の世界遺産登録について尋ねたところ、賛成が56%、反対が11%。賛成した人からは「賛成だが、ゴミ問題はどう考えているのか?」、反対した人からは「商業的な色が濃い気がする」といった意見が寄せられた。

入山料の導入に賛成は79%

次に入山料について尋ねたところ、賛成が79%、反対が7%となった。中には、高額の徴収にも理解を示す人も見受けられた。賛成した人の意見として、「無謀登山者を減らすためのきっかけになる」「トイレや環境改善のために必要」「ピーク時だけの徴収にしては?」というものがあった。

富士山の入山料の導入に賛成ですか?

反対意見は、「信仰の山に対して入山料をとるのはいかがなものか」「入山料の意義がそのうち薄れていくのでは」「入山料を払ったのだから何をしてもいいという人が出てくるのでは?」というものだった。

入山料を導入なら「使途を限定してほしい」

次に、入山料を導入する場合に必ず実現してほしいことについて質問した。すると51%が「環境保全・安全登山など使途の限定」、32%が「お金の流れの透明性」、14%が「徴収の公平性」を挙げた。

入山料のを導入する条件として、必ず実現してほしいものは?

入山料の使途について、どれならOKか尋ねたところ、トイレ問題とゴミ問題に集中した。特に「登山道周辺のトイレ問題解決」が65%と最も多かった。次に多かったのが、「登山道周辺(五合目から頂上まで)のゴミ問題の解決(57%)」となっている。

徴収した入山料の使途はどれならOKですか?