モデルの押切もえが、『浅き夢見し』(小学館 8月7日発売予定)で小説家デビューすることが7日、明らかになった。
同作は、押切が約3年にわたって書き上げた初の長編小説。25歳の売れないモデルを主人公に、数々の試練を乗り越えながら、「売れるモデル」へと成長する姿を描いた。美容のノウハウやモデル業界の裏側など、現役モデルの押切だからこそ再現できる緻密な描写も見どころとなっている。押切は「30代になっても、40代になっても、日常のささいなことでいいので生涯、やりがいを持ち、前向きに生きていれば道は開ける…この作品にはそんなメッセージが込められています」と同作に込めた思いを語っていた。
押切は、高校生の頃からティーン誌で活動をはじめ、『CanCam』の専属モデルを経て、現在は2006年に創刊した姉妹誌『AneCan』の専属モデルを務めている。モデルとして着実にキャリアを積み重ねてきた押切だが、「表舞台で輝く笑顔の影には、他人には見せない努力、葛藤、摩擦…などつらく苦しい裏舞台が必ずあるということを思い知りました」という言葉からも、その厳しい現実が伝わってくる。
そして、押切は「夢を追い続けることは大切だけど、大変なんだ」という普段の仕事では伝えきれない思いを胸に、同作を執筆。また、ちょうどそのころにミスコン審査員を務め、10代の参加者たちの頑張る姿や真剣に悩む姿を目の当たりにしたことが、「少女たちに何かエールを送れるようなものが書けないだろうか」と創作活動のモチベーションにつながった。