富士急行および富士急グループは22日、富士山の世界文化遺産正式登録の決定を受け、「世界遺産 これからも、富士山と共に。」と題し、コメントを発表した。

富士山をバックに富士急行線を走る「富士登山電車」

同社は前身である富士山麓電気鉄道が1926(大正15)年に設立されたときから、「富士山麓一帯を世界的観光地として大規模に開発する」との構想を持っていたという。

「富士を世界に拓く」の創業精神は現在も受け継がれ、富士急行線(大月~河口湖間)においても、観光列車「富士登山電車」の運行開始(2009年)、富士吉田駅から富士山駅への名称変更(2011年)に代表される「富士山再認識」の取組みが進められてきた。

「世界遺産 これからも、富士山と共に。」の中で、同社は富士山の世界文化遺産登録を「この上ない大きな喜び」とする一方、「歴史、文化・芸術、美しい自然景観、この『世界に誇る富士山』を守っていかなければならないという重い責任も感じております」ともコメントしている。

今後の取組みについては、「世界文化遺産にふさわしい地域づくりの一端を担うべく、弊社ならではのアメニティの提供を行うなかで、富士山を世界に発信し、地域の活性化、産業の振興につなげるよう貢献したい」とのこと。

なお、土休日に河口湖駅まで運転される快速「ホリデー快速河口湖」は、7月6日から「ホリデー快速富士山」としての運転が決まっている。7月6日から9月29日までの土休日(8月31日と9月1日は除く)には、新宿~河口湖間で快速「山梨富士号」も運転される。