パソコン3R推進協会は17日、会員企業による平成24年度の使用済みPC回収台数が前年度比1%減の842,000台となったことを発表した。家庭から回収したPCは同2.2%増の446,000台だったが、法人からは同4.4%減の396,000台に留まった。台数はディスプレイを含んだものとなっている。
法人からの回収量が減少したことについて同協会は、法人ユーザーが廃棄処理費用を抑えるため、PCを資源回収業者に売却する傾向が続いていることが要因であるとみている。
回収されたPCをさらに細分化してみると、家庭からはデスクトップPCが前年度比2.8%減の128,000台、ノートPCが同15.3%増の127,000台、CRTディスプレイが同14.1%減の40,000台、液晶ディスプレイが同6.5%増の126,000台。ノートPCの伸びが顕著にみられる。
同じく法人からは、デスクトップPCが前年度比11.2%減の128,000台、ノートPCが同6.6%増の84,000台、CRTディスプレイが同19.9%減の19,000台、液晶ディスプレイが同8.1%減の72,000台。液晶ディスプレイの回収が減少しているのは、デスクトップPC本体のみを買い換えて、古い液晶ディスプレイを継続して使う傾向が法人では強いためと同協会は推察している。