TVアニメ『北斗の拳』のラオウ役、『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻千兵衛役などで知られる声優の内海賢二さんが13日、がん性腹膜炎のため死去した。75歳だった。所属事務所であり、会長も務めていた賢プロダクションの公式サイト上で発表された。
賢プロダクションは13日付で「弊社会長であり 所属俳優 内海賢二 が平成25年6月13日永眠いたしました。(享年75) ここに哀悼の意を表し、皆様へのご報告と生前のご愛顧を感謝いたします」と訃報を伝えている。
内海さんは、アニメ声優の草分け的存在であり、洋画吹き替えやテレビ番組、CMのナレーションでも活躍。特にアニメ作品では『魔法使いサリー』サリーのパパ役、『世紀末救世主伝説 北斗の拳』のラオウ役、『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻千兵衛役、『ドラゴンボール』の神龍、天下一武道会のアナウンサー、レッド総帥役など、ほかにも数多くの人気作品に出演。最近では『鋼の錬金術師』アレックス・ルイ・アームストロング、フィリップ・ガルガントス・アームストロング役などもこなし、2009年には第3回声優アワードの功労賞を受賞していた。
また、漫画誌『週刊少年サンデー』(小学館刊)で連載中の荒川弘による漫画『銀の匙 Silver Spoon』がアニメ化を果たし、内海さんはその中で「轟先生」という役でキャストに名を連ねていたばかりだった。