俳優の水谷豊と成宮寛貴が出演するテレビ朝日系の人気刑事ドラマシリーズ『相棒』が、開局55周年記念作品『相棒-劇場版III-』として映画化されることが10日、明らかになった。
同作の舞台は、東京から300キロの場所に位置する太平洋に浮かぶ孤島。その島を所有していた実業家が島内で馬に蹴られて死亡したことにより、元警視庁特命係・現警察庁長官官房付の神戸尊(及川光博)は、上司である警察庁次長甲斐峯秋(石坂浩二)から秘密裏にある命令を受ける。杉下右京(水谷)と甲斐享(成宮)にとってはありふれた事件だったが、その地で元自衛隊員たちが共同生活を送っていることや、妙な噂があることから明らかになったことで調査に乗り出すことになる。
2000年の誕生以来、10年以上にわたって放送されてきた同シリーズ。水谷演じる杉下右京の相棒も寺脇康文、及川光博に続き、昨年の「season11」から成宮寛貴にバトンタッチし、今年の10月からは、新コンビの2シーズン目にあたる「season12」の放送も決定した。3作目の劇場版に挑む水谷は、「1作目、2作目からさらに洗練された作品になると思います」と期待を寄せ、「タイムリーなテーマで、社会的であり、エンターテインメントとしても楽しめます」とアピール。
一方の成宮は、「相棒の映画に相棒として出演できるという事は感無量です」と喜び、「ドラマの撮影中にも、『映画みたいですね』と豊さんとよく話をしているくらい、ドラマもスケールが大きいですが、実際映画の撮影に入ってみると、今日はヘリコプター、昨日は船での撮影。映画はもっとスケール大きかったです(笑)」と驚きを隠せない様子だった。
水谷と成宮のほか、及川光博、石坂浩二、伊原剛志、釈由美子、風間トオル、宅麻伸らが出演。成宮が『相棒』の劇場版に出演するのは初めてのことで、及川との新旧相棒コンビの共演も今回が初となる。撮影は、5月16日に沖縄県でクランクイン。沖縄ロケ後、都内に移動し、7月上旬にクランクアップする。映画は2014年ゴールデンウィーク公開予定。
(C)2014「相棒 -劇場版III-」パートナーズ