内閣府は10日、2013年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整済)の改定値を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比1.0%増、年率換算で4.1%増となり、5月14日に発表した速報値の前期比0.9%増、年率3.5%増から上方修正された。企業の設備投資の減少幅が縮小されたことなどが要因。プラス成長は2四半期連続となる。

企業の設備投資は速報値の前期比0.7%減から同0.3%減へ上方修正。一方、個人消費は速報値の同0.9%増から変化はなかったほか、公共投資は同0.8%増から同0.4%増へと下方修正された。

景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比0.6%増、年率換算で2.2%増となり、速報値の前期比0.4%増、年率1.5%増から上方修正された。

GDPの寄与度について見ると、実質GDPは内需が前期比0.5%増から同0.6%増に上方修正、輸出から輸入を引いた外需(財貨・サービスの純輸出)は同0.4%増で変化はなかった。名目GDPは内需が同0.5%増から同0.7%増に上方修正、外需は同0.1%減で変わらなかった。

2013年1~3月期GDP、1次速報値と2次速報値の比較(四半期値、実質、季節調整済前期比)(出典:内閣府Webサイト)