Microsoftは22日(現地時間)、同社研究機関であるMicrosoft Researchが提案した「ラテンアメリカの野生生物の保全」に関する取り組みを自社ブログである「Next at Microsoft」で発表した。同社のSteve Clayton(スティーブ・クレイトン)氏は、Microsoft Researchが研究中のExcel用アドオン「GeoFlow」の高い需要を述べながら、専門家が不足していることに言及(GeoFlowの記事はこちら)。

同研究所は、ラテンアメリカとカリブ共同ICT研究連盟であるLACCIR仮想研究所と、チリ・カトリック大学に属する教育機関であるPUCの研究者と共同で、「LiveANDES」というクロスデバイスプラットフォームを開発した。

LiveANDESは、野生動物の写真やビデオを撮影時にGEOタグ(位置情報)を付加し、Bing Mapsで野生動物の点在データを可視化するというもの。研究者たちは、ラテンアメリカで絶滅の危機にさらされている野生動物の分布図を作成や保護に役立つとビデオ内で述べている。

Windows PhoneやAndroid端末で写真や動画を撮影。ちなみに撮影者はPUCのCristian Bonacic

LiveANDES上で表示された野生動物の分布図。ピンはGEOタグから取得している

Clayton氏は「クールなのは、数回のクリックでSQL Azure 2012のデータベースを作成し、地球規模のデータをアップロードできる点だ」と述べ、本プロジェクト参加メンバーの一人であるLucas Joppa(ルーカス・ジョッパ)氏は、絶滅の恐れがある野生生物をリストアップする「レッドリスト」と密接に取り組むプロジェクトにも携わっている、と紹介している。

Windows PhoneからアクセスしたLiveANDES