パナソニックは4月2日、テレビと組み合わせて手軽にサラウンド環境を構築できる「シアターバー」の新製品「SC-HTB170」「SC-HTB65」「SC-HTB570」を発表した。発売は4月26日。価格はオープンで、推定市場価格はSC-HTB170が26,000円前後、SC-HTB65が20,000円前後、SC-HTB570が45,000円前後。

画面の邪魔にならない低いフォルムの「SC-HTB170」「SC-HTB65」

センサー内蔵で設置方向を選べる薄型サウンドバー「SC-HTB170」「SC-HTB65」。SC-HTB170は、ブラックとホワイトの2色が用意されている

バースピーカーは、テレビの前面に置くという製品の性格から、天地のサイズをあまり大きくすることができない。テレビの種類によっては、リモコンの受光部や3Dグラス用発信部が下側のフレームに配置されているケースがあり、バースピーカーを設置するとそれらの操作に邪魔になるケースがある。

最近のバースピーカーでは、テレビのリモコン信号を背面に送り出すIrシステムや、リピーター、リフレクターといった機構を装備し、そのような事態を回避しているものもあるが、問題はそれだけではない。近年、テレビのデザインでは、狭額スタイルが主流になりつつある。下側のフレームも例外ではなく、従来のアンダースピーカータイプのテレビのように幅が取られているわけではない。そのため、バースピーカーを設置すると、スピーカーが画面の一部を覆ってしまうケースがある。

SC-HTB170とSC-HTB65は、本体の薄型化という手法でこれを回避したモデルだ。本体サイズは950×105×66mm。SC-HTB170では0度/30度/80度/90度の4種類、SC-HTB65では0度/90度の2種類の設置方向(向き)を選ぶことができる。0度で設置した場合には、高さは66mmになる。SC-HTB170では、付属のベーシックスタンドを使用することで、79mmに高さを上げることも可能だ。

設置の向きを変えた場合には、内蔵のセンサーがそれを検知し、スピーカーの指向性を自動的に切り換える。また、「明瞭ボイス」機能が搭載されており、スピーカーの角度にかかわらず、音声は画面の方向から聞こえてくる。さらに、上下/前後の音場を拡げる「3Dサラウンド」や、急激な音量変化を抑える「音量オート」機能も搭載している。

この薄型キャビネットのなかには、φ2.5cmセミドームツイーターとφ5.7cmコーン型ウーファー、さらに、SC-HTB170では8cmコーン型ウーファー×2、SC-HTB65では8cmコーン型ウーファー×1を使用したサブウーファーが納められている。

SC-HTB170の2本のサブウーファーは、ウーファーユニットを前後向かい合わせに設置することで不要な振動を抑える「振動キラー」のためのものだ。

2モデルともBluetoothに対応。スマートフォンなどBluetooth対応デバイスとのワイヤレス接続が可能だ。Bluetoothのバージョンは3.0。接続インタフェースは、SC-HTB170がHDMI入力×1系統/出力×1系統(ARC対応)/光デジタル音声入力×1系統を備え、SC-HTB65が光デジタル音声入力×1系統/アナログ音声入力×1系統を備える。HDMI入力を装備するSC-HTB170には、番組のジャンルに合わせてサウンドモードを自動切り替えする「番組ぴったりサウンド」や、番組内容にあわせて節電を行う「番組連動おまかせエコ」も搭載されている。実用最大出力は、SC-HTB170が30W×2+60Wで、SC-HTB65が30W×2+30W。

ワイヤレスサブウーファーを採用したセパレートタイプ「SC-HTB570」

環境に合わせてフロントスピーカーの設置方向を変えられる「SC-HTB570」

SC-HTB570は、セパレートタイプのフロントスピーカーとワイヤレスサブウーファー、アンプやコントローラーを収めたメインユニットを組み合わせたフロントサラウンドシステムだ。フロントスピーカーは、2本を合体させたバースタイルでテレビの前に設置することができるだけでなく、左右チャンネルに分割して、それぞれをテレビサイドに設置することも可能だ。

フロントスピーカーをバースタイルで設置したときのサイズは、W1,060×D41×H68mm。高さを87mm/96mmにするためのスタンドも付属する。分割してテレビサイドに設置した場合は、W68×D41×H541mm。スタンドベースを使用した場合には、W148×D148×H552mmになる。サブウーファーのサイズはW180×D306×H408mmで、メインユニットのサイズは、W310×D188×H45mm。

フロントスピーカーは、φ5.7cmコーン型ウーファー×1/φ2.5cmセミドームツイータ×1/ピエゾ型スーパーツイータ×1を使用した3Way。サブウーファーは、φ16cmコーン型ウーファーを使用する。

Bluetoothに対応しており、スマートフォンなどとのワイヤレス接続が可能だ。Bluetoothのバージョンは3.0。接続インタフェースは、HDMI入力×1系統/出力×1系統(ARC対応)/光デジタル音声入力×2系統を装備する。実用最大出力は60W×2+120W。SC-HTB170と同様に、「3Dサラウンド」や、「音量オート」、「番組ぴったりサウンド」、「番組連動おまかせエコ」機能も搭載している。