公開初日を迎えたアニメーション映画『ドラゴンボールZ 神と神』の初日舞台あいさつが30日、東京・銀座の丸の内TOEIにて行われ、野沢雅子、堀川りょう、古川登志夫、山寺宏一ら主演キャスト、細田雅弘監督に加え、スペシャルゲストとして中川翔子が登場した。

左から細田雅弘監督、堀川りょう、中川翔子、孫悟空、野沢雅子、山寺宏一、佐藤正治、古川登志夫

『ドラゴンボールZ 神と神』は、原作者の鳥山明自らが、原作・ストーリー・キャラクターデザインに関わり、17年ぶりとなる劇場版アニメの最新作。舞台は、アニメ『Z』と『GT』の間、つまり原作517話で魔人ブウとの戦いが終わった後から518話までの空白の10年の間のエピソードであり、長い眠りから目覚めた全宇宙のバランスを保つ破壊の神・ビルスと孫悟空たちZ戦士の戦いが描かれる。この日の舞台あいさつには、孫悟空役の野沢雅子、破壊神・ビルス役の山寺宏一、亀仙人役の佐藤正治、ベジータ役の堀川りょう、ピッコロ役の古川登志夫、ゲスト声優の予言魚役・中川翔子、細田雅弘監督が出席した。

まず、野沢が「オッス! おら悟空!」とあいさつし、負けじと「創造の前に破壊あり!」と劇中のセリフで対抗する山寺だったが「正直、びびってます」と、野沢雅子という声優界の"神"に及び腰の様子。また、堀川が「キサマ! 俺の妻に何をする!」と叫ぶと、ベジータ好きで知られる中川は「うわー! 今、いったん死んで、輪廻転生で蘇って、気が高まって……」と感動のあまり大絶叫。さらに、佐藤が「ぱふぱふさせてくれんかのう」、古川が「魔貫光殺砲!!」と、これまでの完成披露試写会、試写イベントと同様に名台詞が連発され、ファンにはたまらない展開に。

本作では、悟空とビルズの息もつかせぬ迫力の戦闘シーンも見どころとなっているが、野沢と山寺のアフレコは別録りだったという。野沢は「でも、ちゃんと一緒に戦っているように見えてます」と完成度の高さに太鼓判を押し、これまで数多くの作品で山寺と共演してきた経験から「"このセリフの時はこう返してくれる"ってわかるんです。試写会を見て完璧に対応してくれた彼に"やった!"と思いました」と、両者の信頼関係を明かすとともに、山寺に称賛を送った。

また、中川は無事に公開初日を迎えられたことについて「初日舞台あいさつという宇宙で一番神聖な場所に立っていることが夢のよう。そして、今、悟空とベジータに挟まれて……」と感動で泣き崩れるも「悟空に夢を教わり、ピッコロ様に優しさを教わり、亀仙人様には、ぱふぱふを教わりました」と打ち明けると、会場からは拍手喝采。そして、ベジータに怒鳴られることが人生で一番の妄想という中川は、堀川に「コラーッ!」としかりつけられると、再び腰くだけ状態で地面に突っ伏してしまった。

また、本作でベジータについて大きな発見があったという佐藤は「今までベジータは嫌なヤツと思っていましたが、"へぇー!"という場面が数多く出てきますのでお楽しみに」と話し、ここからはベジータのとあるエピソードの話へ。古川は「亀仙人はそのままです」と本作でも"いつもどおり"であることを明かしつつ、堀川は、本作でベジータとブルマの馴れ初めが描かれていることを告白。「ブルマを好きになった理由などは描かれていないんですが、結果的に愛しているんだとわかる作品」と語り、「何故付き合っていたのかわかなかったし……ヤムチャも怒っていましたしね」と当時を振り返り、長年ファンの間でも謎だった疑問が解明される作品であることを説明した。

その後、会場には孫悟空とミニ悟空が7つのドラゴンボールを持って駆けつける。孫悟空とミニ悟空が天を仰ぐ中、野沢が「出でよ、神龍(シェンロン)! 願いを叶えたまえー!」と叫ぶと、3つの願いを何でも叶える神龍が降臨。野沢は「地球があるかぎり、悟空は不滅であれ」、山寺は「東北の復興。そして家のローンの完済」、佐藤は「ビキニのお姉ちゃんがたくさん出てくるDVDがほしい」、堀川は「いつまでも元気でいられるように」、古川は「神龍にしてほしい」、中川は「毎年ドラゴンボールの映画が見られますように」とそれぞれに願いを込め、大盛況の舞台あいさつは幕を閉じた。

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