米Adobe Systemsは12日(現地時間)、Adobe Flash Playerについて、セキュリティアップデートを公開した。アップデートはWindows、Mac、Linux、Android向けに提供されており、これにより4件の脆弱性について修正が行われる。この問題について、JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)でも注意を喚起している。

Adobeのセキュリティ情報

アップデートによって、整数オーバーフローや解放後のメモリが参照される脆弱性に加えて、メモリ破損、バッファオーバーフローによる脆弱性を解決する。

同社では、脆弱性を修正した最新版のFlash Playerの公開を開始。WindowsとMac向けにバージョン"11.6.602.180"、Linux向けに"11.2.202.275"、Android 4.x向けに"11.1.115.48"、Android 3.xと2.x向けに"11.1.111.44"を提供する。うちWindowsについては優先度を最高の「1」として早急なアップデートを呼びかけている。

また、Adobe AIRについてもWindows、Mac、Android向けに"3.6.0.6090"のアップデートを提供する。

このアップデートを受けて、米MicrosoftはWindows 8 / RT / Server 2012に搭載されているIE 10のFlash Playerを最新版にアップデートしたと発表した。Windows Updateなどで最新のFlash Playerが更新プログラムとして提供されるという。米GoogleもFlash Player最新版を含んだGoogle Chromの安定版"25.0.1364.172"をWindows、Mac、Linux向けに提供開始した。