「上司や先輩と飲みに行きたいですか?」(オルニチン研究会調べ)

オルニチン研究会は、「飲み会」に関する調査と題し、首都圏在住の4月に入社を控える大学生・院生と20代~50代の働いている男女622名を対象にアンケート調査を実施した。これによると、約8割の人が「入社後に上司や先輩と飲みに行きたい(79.6%)」と回答。若手社会人は飲み会嫌いといわれているが、楽しみにしている人は多いようだ。

しかし、会社の上司や先輩と飲みに行くときには、マナーや立ち振る舞いにも気をつけなくてはならない。歓送迎会等で飲み会が多くなるこの時期、若手社会人が飲み会でやってはいけないNG事項、OK事項について考えてみよう。

学生ノリは嫌われる

「先輩や上司と飲みに行ったらどのようなことを話したいですか」(オルニチン研究会調べ)

オルニチン研究会の調査によると、若手社会人たちが上司や先輩と話したい内容は、「職場について(87.2%)」がトップで、2位「仕事内容について(83.5%)」、3位「失敗談(67.7%)」と続く。若手と何を話したらいいかわからないときには、上位に挙げられたことについて話をしてあげると喜ばれそうだ。

続いて、飲み会でのNG会話を、マイナビニュース会員1,000名に調査した。

Q.飲み会で後輩や新人がやってはいけないNGな会話内容を教えてください。(複数回答)
1位 その場にいない人の悪口を言う 40.3%
2位 相手のルックスや学歴云々の話 20.6%
3位 下ネタ 19.5%
4位 年収 18.4%
5位 自慢話 17.6%

1位は「その場にいない人の悪口を言う(40.3%)」である。これは新人でなくても嫌われるネタのひとつ。また、2位「相手のルックスや学歴云々の話(20.6%)」、3位「下ネタ(19.5%)」のように、相手が不快になる内容もNG。友だちと話すノリで会話をしないように気をつけたい。

常識外れの行動はNG!

Q.飲み会で後輩や新人がやるとNGな行動を教えてください。(複数回答)
1位 携帯ばかり気にしている 45.3%
2位 タメ口で話す 39.0%
3位 お礼を言わない 29.7%
4位 服を脱ぎだす 21.1%
5位 職位によって態度をかえる 19.7%

続いて、後輩や新人がやってはいけない行動の1位は「携帯ばかり気にしている(45.3%)」。また、2位「タメ口で話す(39.0%)」、3位「お礼を言わない(29.7%)」のように、常識外れの行動もNG。飲み会で気が大きくなりがちだが、一夜にして信用を失うこともあるので飲み過ぎには注意したい。

Q.逆にこれを後輩や新人がやると「こいつできる」「気が利く」と思う行動を教えてください。(複数回答)
1位 気を配る 59.8%
2位 お礼を言う 38.5%
3位 笑顔でいる 37.1%
4位 お酌をして回る 34.9%
5位 目を見て話す・話を聞く 29.3%

逆に、好印象を与えられる行動について尋ねたところ、トップは「気を配る(59.8%)」で、2位「お礼を言う(38.5%)」、3位「笑顔でいる(37.1%)」となった。当たり前だけど、意外とできないのも事実。基本的なことを積み重ねると、「あいつ、いいなー」と先輩や上司に思われるかも?

二日酔い対策に有効なものとは?

最後に、失敗した飲み方についても聞いてみた。

Q.こんなお酒の飲み方をして失敗したという飲み方を教えてください。(複数回答)
1位 空腹のままお酒を飲む 49.7%
2位 チャンポンで飲む 28.5%
3位 一気飲み 21.7%
4位 頭痛に鎮痛剤を飲む 4.3%
5位 迎え酒 3.2%

1位は「空腹のままお酒を飲む(49.7%)」だった。ほかにも、4位「頭痛に鎮痛剤を飲む(4.3%)」、5位「迎え酒(3.2%)」のように、間違った二日酔い解消法を試してしまった人もチラホラ。

二日酔いを防ぐためにはどうすればいいのか、先輩たちの工夫を紹介しよう。

・「飲んだお酒の量と同量の水を飲む」(29歳男性/その他)
・「あらかじめ食べ物を食べておく。菓子パン一つでも十分効果がある」(38歳男性/電力・ガス・石油/技術職)
・「飲みすぎないことが一番だが、翌日にしじみのスープを飲んでいる」(25歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)

何かを食べたり、飲み方に気をつけたり、さまざまな工夫が見られるなか、しじみの味噌汁やスープが二日酔いに効果があると回答した人が複数見受けられた。

しじみについて調べたところ、遊離アミノ酸のひとつであるオルニチンが豊富に含まれているようだ。このオルニチン、お酒を飲んだ後に摂取すると肝臓の働きが良くなり、悪酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を助け、アルコール摂取による翌日の疲労を防ぐことがわかっている。

さらに最近では、健康診断や人間ドック等で肝機能の状態を表す指標として馴染みのあるγ-GTP(γ-glutamyltransferase:ガンマ・グルタミントランスフェラーゼ)の値がオルニチンの摂取によって低下する可能性を示唆する実験結果も発表された。

昔からしじみの味噌汁やスープが二日酔いにいいといわれているが、これは理にかなっているのである。

社会人になると、二日酔いになったからといって会社を休むことはできない。飲みすぎないのはもちろんだが、飲み会の最後にしじみ汁を頼んだりして、二日酔い予防に努めたい。