第55回グラミー賞授賞式が11日(現地時間10日)、米・ロサンゼルスのステープルズ・センターで開催され、最優秀楽曲賞と最優秀新人賞をロックバンドのファン.(FUN.)が受賞した。

最優秀楽曲賞と最優秀新人賞を受賞したFUN.

今年で55回目の開催となるグラミー賞は、米国内でリリースされた楽曲とアーティストの年間最優秀を計81部門で表彰する音楽賞。ロック史上初となる主要4部門すべてにノミネートされたファン.(FUN.)は、そのうちの2部門を受賞し、ヴォーカルのネイト・ルイスは「本当に取れると思ってなかった」と感激しつつ、「実は僕たち若くないんです(笑)。12年間支えてくれたファンのみなさんありがとう」と感謝の言葉を述べた。「Somebody That I Used To Know」で最優秀レコード賞を受賞したゴティエは「何て言ったら良いか分からない。全ての音楽家に対してお礼を言いたい」と歓喜し、「Babel」で最優秀アルバム賞を受賞したマムフォード&サンズのマーカス・マムフォードは「英国人の我々を受け入れてくれてありがとう。みなさん愛してます」と述べた。

授賞式では、アーティストたちのライブも行われ、エルトン・ジョン&エド・シーランやジャスティン・ティンバーレイク&Jay-Zのコラボ、リアーナ&スティング&ブルーノ・マーズ&ジギー・マーリーらがボブ・マーリーのトリビュートを披露するなど、グラミー賞ならではのパフォーマンスに観客は大盛り上がり。スペシャル・ナビゲーターとして、振袖姿で現地からレポートした女優・忽那汐里は、会場入り前のレッドカーペットで、大好きだというジャック・ホワイトに「パフォーマンスを楽しみにしています」と英語で声を掛け、「ヤバイ~、死にそう! とにかくうれしい!」と頬を紅潮させて大興奮。「お客さんも一緒に歌ってて、すごい熱気。ジャック・ホワイトが一番格好良かった。どれも納得のいく結果になったと思う」と同授賞式を楽しんだ様子だった。

WOWOWで生放送された第55回グラミー賞授賞式の様子は、11日22:00から、及び3月30日21:15から再放送される。

第55回グラミー賞 主要部門受賞リスト

部門 受賞アーティスト・作品
最優秀レコード賞 ゴティエfeat.キンブラ「Somebody That I Used To Know」
最優秀楽曲賞 ファン.featジャネール・モネイ「We Are Young」
最優秀アルバム賞 マムフォード&サンズ「Babel」
最優秀新人賞 ファン.
最優秀ロック・パフォーマンス賞 ザ・ブラック・キーズ「Lonely Boy」
最優秀ロック・ソング賞 ザ・ブラック・キーズ「Lonely Boy」
最優秀ロック・アルバム賞 ザ・ブラック・キーズ「El Camino」
最優秀ハードロック/メタル・パフォーマンス賞 ヘイルストーム「Love Bites(So Do I)」
最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞 アデル「Set Fire To The Rain」
最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞 ゴティエfeat.キンブラ「Somebody That I Used To Know」
最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞 ケリー・クラークソン「Stronger」
最優秀トラディッショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞 ポール・マッカートニー「Kisses On The Bottom」
最優秀R&Bパフォーマンス賞 アッシャー「Climix」
最優秀トラディッショナル・R&B・パフォーマンス賞 ビヨンセ「Love On Top」
最優秀R&B・ソング賞 ミゲル「Adorn」
最優秀R&Bアルバム賞 ロバート・グラスパー・エクスペリメント「Black Radio」
最優秀ラップ・パフォーマンス賞 Jay-Z&カニエ・ウェスト「Niggas In Paris」
最優秀ラップ・コラボレーション賞 Jay-Z&カニエ・ウェストfeat.フランク・オーシャン&ザ・ドリーム「No Church In The Wild」
最優秀ラップ・ソング賞 Jay-Z&カニエ・ウェスト「Niggas In Paris」
最優秀ラップ・アルバム賞 ドレイク「Take Care」
最優秀ダンス/エレクトロニカ・アルバム賞 スクリレックス「Bangarang」
最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞 ゴティエ「Making Mirrors」
最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞 フランク・オーシャン「Channel Orange」
最優秀カントリー・アルバム賞 ザック・ブラウン・バンド「Uncaged」
最優秀レゲエ・アルバム賞 ジミー・クリフ「Rebirth」