1月12日よりイベント上映がスタートした、1974年『宇宙戦艦ヤマト』第1作をベースに、新たなスタッフで制作した完全新作アニメーション『宇宙戦艦ヤマト2199』第四章「銀河辺境の攻防」。これまでにも上映2週目に行われてきた恒例のトークイベント「ヤマトーク」が22日、東京・新宿ピカデリーにて開催された。

『宇宙戦艦ヤマト2199』総監督の出渕裕(左)とオープニング映像の絵コンテを担当した庵野秀明監督

今回の「ヤマトーク」は、『宇宙戦艦ヤマト2199』でオープニング映像の絵コンテを担当した、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの総監督として知られる庵野秀明をゲストに招き、本作で総監督を務める出渕裕と濃い内容の"ヤマトーク"を繰り広げた。オリジナルの『宇宙戦艦ヤマト』が放送開始された当時、「第1話を見逃してしまい、第2話からオリジナルを観ていた」という思わぬ共通点を持っていた2人。また、庵野は『宇宙戦艦ヤマト』という作品が、いかに少年の頃の自分自身を突き動かすほどの凄い衝撃を受けたかを告白していた。

また、「ヤマトーク」終了後に庵野監督は『宇宙戦艦ヤマト2199』について、「『宇宙戦艦ヤマト2199』は今僕が"一番"楽しみにしているアニメーションです。次回を一日千秋の想いで、本当に一日でも早く観たいと思っている唯一のアニメです。僕は今、このアニメだけを観ていたい。本当にそう思っています。『ヤマト2199』をよろしくお願いします。ぶっちゃん(出渕裕総監督)すごいよ!素晴らしい!!」と大絶賛。さらに、先日TVアニメとしての放送が決まったことをうけ、次のように若いファンへのメッセージを残している。

「『ヤマト2199』が今度テレビで始まりますが、『ヤマト』をまだ観ていない若いファンの方に、とにかく一言言っておきたいのは、『ヤマト2199』を観る前にオリジナルの『ヤマト』をまず観てくれということ、まずはそこからです。オリジナルを観たうえで『ヤマト2199』を観ると、本当に良いと思います。これが"鉄則"なので。バンダイビジュアルから発売されていますので、DVDでもブルーレイでも、とにかくまず最初のオリジナルシリーズを観て下さい」

1974年にテレビ放送され、今なお絶大な人気を誇る初代『宇宙戦艦ヤマト』だが、新たにTVアニメの放送も決定した『宇宙戦艦ヤマト2199』は、この初代をベースに新たなスタッフによって制作された全26話構成の新作アニメーション。第四章までを上映し、旧作のファンのみならず熱い支持を集めている。第五章「望郷の銀河間空間」は4月13日(土)より公開される。

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会